楽天グループ 代表取締役会長兼社長 最高執行役員/新経済連盟 代表理事
三木谷浩史のAI発言録|「人間味のあるAIを。日本はAIで3〜5周遅れ」楽天会長兼社長の主張を時系列で
このページについて:三木谷浩史氏がインタビュー・講演・自身の発信などで公に語った内容を、社長のAIの教科書の運営者が動画や記事で確かめ、要点を編集して時系列にまとめたものです。当サイトが取材したものではなく、三木谷浩史氏やその所属先とこのサイトは関係がありません。「」は発言の要約で、原文どおりではありません。出典は、それぞれの出演のページに載せています。
見通し:実務派の楽観発言の記録 11件最終更新 2026年10月23日
楽天グループの創業者で、2023年のOpenAIとの協業発表以来、「AIの民主化」を掲げて自社開発のAIと外部のAIを組み合わせてきました。AIを使う会社と使わない会社の差は広がると繰り返す一方、日本のAI開発は大きく遅れていると危機感を示し、店ごとの個性を生かす「人間味のあるAI」を強調しています。
三木谷氏は、自社で大規模言語モデルを開発し、AIサービスを提供している楽天グループの経営者で、AI事業の当事者です。発言には自社の事業への期待が含まれていることを踏まえて読んでください。また、以下の出典の多くは楽天公式ブログ「Rakuten Today」の編集部による講演レポートで、発言をそのまま書き起こしたものではありません。
ひとことで言うと
「AIの影響はインターネットやスマホ以上。データこそ新たな金で、AIを使えない会社は生き残れない。ただし人間味のあるAIでなければ選ばれない」。楽天市場の出店者や利用者に向けて、AIの道具を安く配る「AIの民主化」を一貫して掲げています。
1988年に日本興業銀行(現みずほ銀行)に入行し、1993年にハーバード大学経営大学院で修士号を取得、1997年に楽天グループの前身となる会社を設立しました。楽天モバイルの代表取締役会長、新経済連盟の代表理事も務めています(楽天グループの役員紹介による)。
一貫して言っていること
AIの影響はインターネットやスマホ以上
2023年の講演で、AIはインターネットやスマートフォンを上回る影響をもたらすと予想しました(2023年8月)。2025年には「産業革命を上回る可能性がある」(2025年11月)、2026年には「AIエージェントの性能は約7か月ごとに倍」と、速さを数字で示すようになっています(2026年初め、2026年8月)。
AIの民主化。大企業だけが得をしないように
AIの恩恵が大企業に偏り、小さな事業者が追い込まれることを早くから心配し、誰もが使いやすいAIを届けると述べています(2023年8月)。「AIの民主化」は2024年の講演でも、2026年の年頭挨拶でも柱になっています(2024年8月、2026年1月)。
効率化は数字で目標を置く
マーケティング・業務・出店者の効率をそれぞれ20%上げる「トリプル20」を掲げ(2024年8月)、出店者向けの講演では「画像づくり10分が1分」「報告書60分が10分」といった具体例を示してきました(2025年1月)。2025年11月には「トリプル20では不十分かもしれない」と引き上げを示唆しています(2025年11月)。
データこそ新たな金
楽天の強みは、取引や行動のデータを持っていることだと繰り返しています(2025年11月、2026年初め)。月4,500万人の利用者と約3兆のデータを、自社のAIを鍛える材料と位置づけています(2026年1月)。
買い物は自動販売機ではない。人間味のあるAIを
AIはあくまで道具で、最後は人だと述べ(2025年7月)、2026年には店長の人柄や知識を読み込んだ「AI店長」を発表しました(2026年8月)。選びにくい商品ほど、店の丁寧な説明や信頼性がAIの評価に入ると見ています(WBS、時事通信)。
日本は遅れている。すべてを海外のAIに頼るのは危険
日本のAI力は米国を100として20程度(2025年7月)、2026年には「3周、4周、5周遅れ」と表現を強めました(2026年8月、2026年10月)。日本語は特殊なので基本となるAIは自前で作りつつ、OpenAIやGoogleなど外部のAIも適材適所で組み合わせる方針です。
言っていることの変化
| 時期 | 主な主張 |
|---|---|
| 2023年 | AIの影響はスマホ以上。OpenAIと協業し、誰もが使えるAIを届ける(Rakuten Optimism 2023) |
| 2024年 | 自社の日本語モデル「Rakuten AI 7B」と「トリプル20」。「AIの民主化」を掲げる(Rakuten Optimism 2024) |
| 2025年 | AIエージェントの本格普及を予告。日本のAI力は米国の5分の1と危機感。AIを使えない会社は生き残れない(新春カンファレンス、AI Optimism、Technology Conference) |
| 2026年 | 7か月で倍になるAIエージェント、「AI店長」と「スーパーエージェント」。遅れの表現は「3〜5周遅れ」に強まり、人間味のあるAIと自前開発の必要を強調(AI Optimism 2026、時事通信) |
OpenAIとの協業から始まり、外部のAIと自社のAIを組み合わせる方向へ移ってきました。日本の遅れへの危機感は年を追って強くなっていますが、「AIの民主化」と「データの価値」という柱は変わっていません。
社長が受け取れること
- 効果は作業ごとに数字で測る。「画像づくり10分が1分」のように、毎週くり返す作業を1つ選び、AIを使う前と後の時間を比べると、自社での効き目が分かります(新春カンファレンス2025、新春カンファレンス2026)
- 自社のこだわりを文章にしてAIに渡す。AIの接客や商品説明で差がつくのは、店や作り手ならではの話です。商品を選んだ理由や作り手の話を書き出しておくと、AIが答える中身が「どこでも同じ」になりません(AI Optimism 2026、WBS)
- 取引先のプラットフォームのAI機能を確かめる。販売サイトや会計ソフトなど、すでに使っているサービスに追加されたAI機能は、追加の費用なしで試せることが多くあります(年頭挨拶2026)
- 1つのAIに頼り切らない。指示文やAIに読ませる資料を手元に保存しておくと、値上げや仕様変更のときに別のAIへ乗り換えやすくなります(時事通信)
三木谷浩史の発言の時系列
新しいものから順に並べています。
2026年
2026年10月12日・時事通信「ほっとライン」(経営者インタビュー)(記事)
三木谷「人間は人間味のあるAIを必要としている」|時事通信(2026年10月)時事通信の経営者インタビュー欄です。三木谷氏は、問い合わせから購入まで手伝う「AI店長」を開発中だと説明し、楽天市場は自動販売機ではないと強調しました。国内のAI開発や投資は「3〜5周遅れ」だと危機感を示し、すべてを海外などのAIに頼るのは危険だとして自前の開発にも力を入れるとしています。
AIエージェント日本リスク・規制

2026年8月7日・テレ東BIZ「WBS」未公開インタビュー(聞き手:豊島晋作キャスター)(動画)
三木谷「店ごとのAI店長が接客する」|テレ東 WBS(2026年8月)テレビ東京WBSの単独インタビューの完全版です。三木谷氏は、楽天市場や楽天トラベル、金融までをAIがまとめて手伝う形を目指すと述べ、店舗ごとの「AI店長」は年内の提供を目指すとしました。農産物や地酒のような選びにくい商品ほど、店の丁寧な説明や信頼性が評価されるようになるとしています。
AIエージェント企業の使い方経済・お金

2026年8月5日・Rakuten AI Optimism 2026 オープニング基調講演(楽天公式ブログ「Rakuten Today」のレポート)(講演)
三木谷「買い物は自販機ではない」|Rakuten AI Optimism(2026年8月)パシフィコ横浜で開いた楽天の年次イベントの基調講演です。三木谷氏は、2025年にAIで楽天が得た利益は255億円だったと述べ、楽天市場の店舗ごとに店長の分身が接客する「AI店長」と、70以上のサービスをまたぐ「スーパーエージェント」の構想を示しました。日本のAI開発の遅れは「3周、4周、5周遅れ」と表現しています。
AIエージェント企業の使い方日本

2026年初めの講演(レポート公開は2026年4月10日)・楽天新春カンファレンス2026 基調講演(楽天公式ブログ「Rakuten Today」のレポート)(講演)
三木谷「AIエージェントは7か月で倍」|楽天新春カンファレンス(2026年)楽天市場の出店者向けイベントの基調講演です。三木谷氏は、AIエージェントの性能は約7か月ごとに倍になり、半導体の進歩の速さを上回ると説明しました。AIを使う企業と使わない企業では成長率に約1.7倍の差があるとして、「AI超活用」を呼びかけています。
AIエージェント企業の使い方経済・お金

2026年1月5日・楽天グループ 年頭挨拶(楽天公式ブログ「Rakuten Today」と楽天公式チャンネル)(講演)
三木谷「2026年はAIの民主化」|楽天 年頭挨拶(2026年1月)楽天グループの2026年の年頭挨拶です。三木谷氏は、誰もが手軽にAIを使えるようにする「AIの民主化」を新たに掲げました。汎用のAIを使いつつ、各事業のデータを生かして楽天のサービス全体を進化させるAIの開発に力を入れるとしています。
企業の使い方AIエージェント日本

2025年
2025年12月31日・PIVOT 公式チャンネル「THE DEEP SHOW」後編(MC:東野幸治氏)(動画)
三木谷「買い物は検索からAIの提案へ」|PIVOT(2025年12月)東野幸治氏がMCを務めるPIVOTの番組の後編です。三木谷氏は、楽天経済圏が広がるうえでAIが非常に大きなポイントになると述べ、言葉が一致しないと出てこなかった検索が、意味をくんで商品を出す形に変わったと説明しました。買い物は、カートに入れてカード番号を入れる段階の次に必ず進むとしています。
企業の使い方AIエージェント経済・お金

2025年11月15日・Rakuten Technology Conference 2025 キーノート(ケータイ Watch の報道)(講演)
三木谷「AIの変化は産業革命を上回る」|楽天テクノロジーカンファレンス(2025年11月)楽天の技術者向けイベントの基調講演です。三木谷氏は、AIがもたらす変化は過去の産業革命を上回るかもしれないと述べ、AIを使えなければ生き残るのが非常に難しくなるとしました。前年に掲げた「トリプル20」では足りないかもしれないとも語っています。
企業の使い方仕事・雇用AIエージェント

2025年7月30日・Rakuten AI Optimism 2025 オープニング基調講演(楽天公式ブログ「Rakuten Today」のレポート)(講演)
三木谷「AI力は米国の2割」|Rakuten AI Optimism(2025年7月)AIを主題に生まれ変わった楽天の年次イベントの基調講演です。三木谷氏は、日本のAI力は米国を100とすると20程度で大きく遅れていると述べ、楽天が利用者や出店者をAIで後押しする役割は重いとしました。そのうえで、最後は人であり「あくまでもAIはツール」だと強調しています。
日本AIエージェント企業の使い方

2025年1月31日・楽天新春カンファレンス2025 基調講演(楽天公式ブログ「Rakuten Today」のレポート)(講演)
三木谷「規模や年齢は理由にならない」|楽天新春カンファレンス(2025年1月)楽天市場の出店者向けイベントの基調講演です。三木谷氏は、AIは予測AI、生成AIを経て2025年からAIエージェントが本格的に広がると説明しました。AIで商品画像づくりや報告書づくりが短くなった出店者の例を挙げ、企業の規模や年齢はAIを使わない理由にならないと呼びかけています。
企業の使い方AIエージェント仕事・雇用

2024年
2024年8月1日・Rakuten Optimism 2024 オープニング基調講演(楽天公式ブログ「Rakuten Today」のレポート)(講演)
三木谷「AIで効率を2割上げる」|Rakuten Optimism(2024年8月)東京ビッグサイトで開いた楽天の年次イベントの基調講演です。三木谷氏はAI戦略を3段階で示し、社内ではマーケティングと業務の効率を、社外では出店者の効率をそれぞれ20%上げる「トリプル20」を掲げました。独自の日本語モデル「Rakuten AI 7B」にも触れています。
企業の使い方AIインフラ・投資日本

2023年
2023年8月2日・Rakuten Optimism 2023 オープニング基調講演(楽天公式ブログ「Rakuten Today」のレポート)(講演)
三木谷「AIの影響はスマホ以上」|Rakuten Optimism(2023年8月)楽天の年次イベントの基調講演です。三木谷氏は、AIはインターネットやスマートフォンを上回る影響をもたらすと述べ、OpenAIとの協業を発表しました。AIの使い方次第では大企業だけが得をするおそれがあるとして、誰もが使いやすいAIを届けたいと語っています。
企業の使い方AI企業の競争日本

テーマ別に見る
企業の使い方10件
- 2026年8月7日三木谷「店ごとのAI店長が接客する」|テレ東 WBS(2026年8月)
- 2026年8月5日三木谷「買い物は自販機ではない」|Rakuten AI Optimism(2026年8月)
- 2026年初めの講演(レポート公開は2026年4月10日)三木谷「AIエージェントは7か月で倍」|楽天新春カンファレンス(2026年)
- 2026年1月5日三木谷「2026年はAIの民主化」|楽天 年頭挨拶(2026年1月)
- 2025年12月31日三木谷「買い物は検索からAIの提案へ」|PIVOT(2025年12月)
- 2025年11月15日三木谷「AIの変化は産業革命を上回る」|楽天テクノロジーカンファレンス(2025年11月)
- 2025年7月30日三木谷「AI力は米国の2割」|Rakuten AI Optimism(2025年7月)
- 2025年1月31日三木谷「規模や年齢は理由にならない」|楽天新春カンファレンス(2025年1月)
- 2024年8月1日三木谷「AIで効率を2割上げる」|Rakuten Optimism(2024年8月)
- 2023年8月2日三木谷「AIの影響はスマホ以上」|Rakuten Optimism(2023年8月)
AIエージェント9件
- 2026年10月12日三木谷「人間は人間味のあるAIを必要としている」|時事通信(2026年10月)
- 2026年8月7日三木谷「店ごとのAI店長が接客する」|テレ東 WBS(2026年8月)
- 2026年8月5日三木谷「買い物は自販機ではない」|Rakuten AI Optimism(2026年8月)
- 2026年初めの講演(レポート公開は2026年4月10日)三木谷「AIエージェントは7か月で倍」|楽天新春カンファレンス(2026年)
- 2026年1月5日三木谷「2026年はAIの民主化」|楽天 年頭挨拶(2026年1月)
- 2025年12月31日三木谷「買い物は検索からAIの提案へ」|PIVOT(2025年12月)
- 2025年11月15日三木谷「AIの変化は産業革命を上回る」|楽天テクノロジーカンファレンス(2025年11月)
- 2025年7月30日三木谷「AI力は米国の2割」|Rakuten AI Optimism(2025年7月)
- 2025年1月31日三木谷「規模や年齢は理由にならない」|楽天新春カンファレンス(2025年1月)
日本6件
- 2026年10月12日三木谷「人間は人間味のあるAIを必要としている」|時事通信(2026年10月)
- 2026年8月5日三木谷「買い物は自販機ではない」|Rakuten AI Optimism(2026年8月)
- 2026年1月5日三木谷「2026年はAIの民主化」|楽天 年頭挨拶(2026年1月)
- 2025年7月30日三木谷「AI力は米国の2割」|Rakuten AI Optimism(2025年7月)
- 2024年8月1日三木谷「AIで効率を2割上げる」|Rakuten Optimism(2024年8月)
- 2023年8月2日三木谷「AIの影響はスマホ以上」|Rakuten Optimism(2023年8月)
経済・お金3件
- 2026年8月7日三木谷「店ごとのAI店長が接客する」|テレ東 WBS(2026年8月)
- 2026年初めの講演(レポート公開は2026年4月10日)三木谷「AIエージェントは7か月で倍」|楽天新春カンファレンス(2026年)
- 2025年12月31日三木谷「買い物は検索からAIの提案へ」|PIVOT(2025年12月)
仕事・雇用2件
- 2025年11月15日三木谷「AIの変化は産業革命を上回る」|楽天テクノロジーカンファレンス(2025年11月)
- 2025年1月31日三木谷「規模や年齢は理由にならない」|楽天新春カンファレンス(2025年1月)
リスク・規制1件
- 2026年10月12日三木谷「人間は人間味のあるAIを必要としている」|時事通信(2026年10月)
AIインフラ・投資1件
AI企業の競争1件
情報は2026年10月23日時点のものです。数字と発言は、それぞれの出典を開いて確かめたものだけを載せています。 予測は発言した人の見通しであり、そのとおりになることを保証するものではありません。 詳しくは各出典をご確認ください。
全員の予測を並べた結論は → AI将来予測
うちの会社なら、どこからAIを入れるべきか
社員数や業種をうかがったうえで、最初に手をつけると効果が出やすい業務と進め方をお伝えします。まだ何も決まっていなくて構いません。
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