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World Labs 共同創業者・CEO/スタンフォード大学教授(HAI創設所長)

フェイフェイ・リーのAI発言録|「言葉の次は空間知能」AIのゴッドマザーの主張を時系列で

このページについて:フェイフェイ・リー氏がインタビュー・講演・自身の発信などで公に語った内容を、社長のAIの教科書の運営者が動画や記事で確かめ、要点を編集して時系列にまとめたものです。当サイトが取材したものではなく、フェイフェイ・リー氏やその所属先とこのサイトは関係がありません。「」は発言の要約で、原文どおりではありません。出典は、それぞれの出演のページに載せています。

TED「With Spatial Intelligence, AI Will Understand the Real World | Fei-Fei Li | TED」 → この出演の要点を読む

見通し:人間中心の実務派発言の記録 9件最終更新 2026年10月23日

画像データ「ImageNet」を研究室で作り、「AIのゴッドマザー」と呼ばれる研究者です。スタンフォード大学で人間中心のAI研究所を立ち上げ、2024年からは世界モデルの会社World Labsを率いています。物理の空間を理解する「空間知能」を次のフロンティアと位置づけ、人間を中心に置くAIと、科学に基づく規制を一貫して訴えています。2026年9月には、World Labsが半導体大手AMDに買収されることで合意しました。

リー氏は世界モデルを開発するWorld LabsのCEOで、AI事業の当事者です(同社はAMDによる買収で合意済み)。発言には自社の事業への期待が含まれていることを踏まえて読んでください。

ひとことで言うと

「言葉を扱うAIの次は、見て・考えて・動く『空間知能』。AIは人を中心に置いて、人の力を増強する道具として育てるべきだ」。研究者・政策の助言者・起業家の三つの顔を持ち、極端な楽観にも悲観にも距離を置く人です。

リー氏は、研究室で何年もかけて1500万枚の画像を集めたデータ「ImageNet」が現代のAIの始まりを支えた、とTEDで振り返っています。スタンフォード大学の教授で、同大の「人間中心のAI研究所(HAI)」の創設所長です。2024年にWorld Labsを共同で立ち上げてCEOとなり、2026年2月には10億ドルの資金を集めました。同年9月、AMDが約82億ドルでWorld Labsを買収することで合意し、買収が完了すればリー氏はAMDのチーフサイエンティストになる予定です。

一貫して言っていること

言葉の次は「空間知能」

2024年4月のTEDで、生き物が「見る力」を得て進化が爆発したように、コンピュータとロボットにも同じ瞬間が来ると語りました(TED2024)。2025年11月には、今のLLMは物理の空間に根ざしておらず、空間知能がAIの次のフロンティアだと長文で書いています(本人ブログ)。2026年9月には「宇宙は言葉ではなく、実在するものでできている」と書きました(本人ブログ)。

AIは人間を中心に置き、人を増強するもの

「道具の価値観は人間の価値観だ」と述べ(Issues)、技術は「つねに人間を中心に」育てるべきだと訴えています(TED2024)。2025年11月には、AIは一人ひとりに影響する「文明的な技術」だと語りました(FT Live)。

規制は「SFではなく科学」に基づき、実務的に

2025年2月のパリのサミットでは「SFではなく科学に基づいて治める」と述べ(パリAIサミット)、6月には州の報告書を共同で主導し、「信頼しつつ検証する」を原則に透明性や第三者評価を求めました(カリフォルニア州報告書)。

大学・公的部門・オープンソースを含む生態系全体を育てる

公的部門がAIの評価役を担うべきだとし(Issues)、資源が少数の企業に集まると好奇心からの研究やオープンソースが弱まると警告しています(パリAIサミット)。「AIの生態系はまだ多様からほど遠い」とも述べています(Credo AIサミット)。

「AGI」という言葉より、現場で役立つこと

「正直、AGIが何を意味するのかも分からない」と述べ(Credo AIサミット)、2026年にもAGIという言葉には関わらないとしています。責任あるAIの実践は議論の舞台ではなく、医療などの現場で進んでいると語りました(Bloomberg Live)。

言っていることの変化

時期 重点
2024年前半 「道具の価値観は人間の価値観」「空間知能でAIは現実を理解する」(Issues、TED2024)
2024年後半 World Labsを率いる。「AGIが何か分からない」(Credo AIサミット)
2025年 政策の担い手に。「SFではなく科学」「信頼しつつ検証する」。11月に空間知能のエッセイ(パリAIサミット、本人ブログ)
2026年 世界モデルを3種類に整理し「ロボットは工業化で最も重要な革命の一つ」。9月にAMDとの合流で「ハードウェアに近づく」(Bloomberg Live、本人ブログ)

社長が受け取れること

  • AIを「人の代わり」ではなく「見落としを防ぐ見張り役・下書き役」として入れると、社員の納得を得やすく、品質も上げやすい
  • 図面・配置・動線など位置関係が大事な仕事では、今のAIの答えを必ず人が確かめる。現場の作業手順や映像は、将来の空間を理解するAIに備えて整理して残しておく
  • 社内のAIのルールは「禁止」でも「任せきり」でもなく「信頼しつつ検証する」。AIで起きた間違いを責めずに記録・共有する仕組みを作る
  • 「AGIがいつ来るか」の議論についていけなくても経営には困らない。自社の仕事のどこに今のAIが効くかを、小さく試して数字で確かめる

フェイフェイ・リーの発言の時系列

新しいものから順に並べています。

2026年

  1. 2026年9月28日・本人のSubstack(World LabsのAMD合流)(記事)

    リー「宇宙は言葉ではなく実物でできている。だから半導体に近づく」|本人ブログ(2026年9月)

    2026年9月、World Labsが半導体大手AMDに加わることを伝えた本人のエッセイ「To Seek a Newer World」です。AMDは全株式交換で約82億ドルでの買収に合意し、リー氏はAMDのエグゼクティブ・バイスプレジデント(EVP)兼チーフサイエンティストになる予定です。リー氏は、ハードウェアに集中しなければAIは効率の面で足かせを負うと書きました。

    AI企業の競争AIインフラ・投資ロボット・フィジカルAI

  2. 2026年6月4日・Bloomberg Live(聞き手:エミリー・チャン)(動画)

    リー「ロボットは工業化で最も重要な革命の一つになる」|Bloomberg Live(2026年6月)

    2026年6月、Bloomberg Liveでのインタビューです。リー氏は、世界モデルを「見た目を作る」「ロボットの行動を決める」「世界をまねる」の3種類に整理し、ロボティクスは人類の工業化で最も重要な革命の一つになると述べました。AIの安全の実践は、議論の舞台ではなく医療などの現場で進んでいるとも語っています。

    ロボット・フィジカルAI教育リスク・規制AGI・超知能

2025年

  1. 2025年11月10日・本人のSubstack(記事)

    リー「言葉から世界へ。空間知能がAIの次のフロンティア」|本人ブログ(2025年11月)

    リー氏が自身のSubstackで公開した長文のエッセイ「From Words to Worlds」です。今のLLMは抽象的な知識は得意でも物理の空間に根ざしていないと指摘し、見て・推論し・行動する「空間知能」と、それを支える「世界モデル」がAIの次のフロンティアだと主張しました。

    ロボット・フィジカルAI科学・研究AI企業の競争

  2. 2025年11月6日・FT Future of AI Summit(クイーン・エリザベス工学賞の受賞者座談会)(動画)

    リー「AIは一人ひとりに影響する文明の技術。人を中心に」|FT Live(2025年11月)

    2025年のクイーン・エリザベス工学賞を受けたAIの先駆者6人の座談会です(ロンドン、聞き手はFTのマドゥミタ・ムルギア氏)。リー氏は、AIはまだ若い分野で、今の言語のAIは初歩的な空間の理解にもつまずくと指摘し、AIは一人ひとりに影響する「文明的な技術」だからこそ人間と人間の価値観を中心に置くべきだと語りました。

    ロボット・フィジカルAIAIインフラ・投資生き方・価値観

  3. 2025年6月17日・The California Report on Frontier AI Policy(共同リーダー)(記事)

    リーら「信頼しつつ検証する」最先端AIの州政策報告|カリフォルニア州報告書(2025年6月)

    カリフォルニア州のニューサム知事の依頼で、リー氏ら3人が共同で主導した最先端AIの政策報告書です。「信頼しつつ検証する(trust but verify)」を原則に、イノベーションを妨げずに重大なリスクを減らすため、透明性の強化、内部告発者の保護、第三者による評価、事故の報告の仕組みなどを挙げました。

    リスク・規制

  4. 2025年2月10日・AIアクション・サミット(パリ、グラン・パレ)開会スピーチ/TechCrunch(講演)

    リー「AIはSFではなく科学に基づいて治めるべきだ」|パリAIアクション・サミット(2025年2月)

    2025年2月、各国の首脳やIT企業のトップが集まったパリの「AIアクション・サミット」での開会スピーチです。リー氏は、AIの統治は「SFではなく科学」に基づくべきだと述べ、政策はイデオロギーより実務を重んじ、大学やオープンソースを含む生態系全体を支えるべきだと訴えました。

    リスク・規制オープンソース仕事・雇用

2024年

  1. 2024年10月3日・Credo AI「責任あるAIリーダーシップ・サミット」(サンフランシスコ)/TechCrunch(講演)

    リー「正直、AGIが何を意味するのかも分からない」|Credo AIサミット(2024年10月)

    2024年10月、サンフランシスコで開かれたCredo AIのサミットでの発言を、TechCrunchが伝えたものです。リー氏は「正直、AGIが何を意味するのかも分からない」と述べ、規制は技術そのものではなく人や地域への影響に焦点を当てるべきだと主張しました。新会社World Labsでは、3Dの世界を理解する「空間知能」に取り組むと語っています。

    AGI・超知能リスク・規制ロボット・フィジカルAI

  2. 2024年4月(TED2024で講演。動画公開は5月16日)・TED2024(講演)

    リー「見て、考えて、動く。空間知能でAIは現実の世界を理解する」|TED(2024年4月)

    2024年4月のTED2024での講演です。リー氏は、5億4000万年前に生き物が「見る力」を得て進化が爆発したように、コンピュータとロボットにも同じ瞬間が来ようとしていると語りました。見ることと行動をつなぐ「空間知能」が次の段階で、技術は「つねに人間を中心に」置くべきだと訴えています。

    ロボット・フィジカルAI科学・研究生き方・価値観

  3. 2024年春号・Issues in Science and Technology(2024年春号)(記事)

    リー「AIの価値観は、使う人間の価値観だ」|Issues誌(2024年春)

    米国の科学技術政策の専門誌のインタビューです。リー氏は、道具に独自の価値観はなく、AIの価値観は人間の価値観だと述べました。生産性が上がっても皆が豊かになるとは限らないと指摘し、公的部門がAIの評価役を担うべきだと訴えています。

    生き方・価値観仕事・雇用リスク・規制教育

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情報は2026年10月23日時点のものです。数字と発言は、それぞれの出典を開いて確かめたものだけを載せています。 予測は発言した人の見通しであり、そのとおりになることを保証するものではありません。 詳しくは各出典をご確認ください。

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