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松尾豊の発言録

松尾豊「AIを崇めず、いい意味で技術を舐めろ」|PIVOT(2024年11月)

この記事について:松尾豊氏が公の場で語った内容を、社長のAIの教科書の運営者がPIVOT 公式チャンネル(塩野誠氏と出演)の動画・記録を視聴し、要点を編集してまとめたものです。当サイトが松尾豊氏に取材したものではありません。題や本文の「」は発言の要約で、原文どおりではありません。出典はページの下と「元の出演」にあります。

動画:PIVOT 公式チャンネル(塩野誠氏と出演)(YouTube)。押すと、このページで再生されます。

経営共創基盤の塩野誠氏をホストに、生成AIの「次の10年」を語った回です。松尾氏は、日本はまず「勝ち筋はない」と現状を正しく認識することから始めるべきだとしたうえで、AIを崇めず「いい意味で技術を舐める」ことで工夫が生まれると述べました。ロボットへの応用やソブリンLLMについても話しています。

いつ
2024年11月27日
どこで
PIVOT 公式チャンネル(塩野誠氏と出演)(動画)
元の出演
動画を見る
確認
本人の発信・公式の記録で確認
テーマ
日本、ロボット・フィジカルAI、リスク・規制、生き方・価値観

何を語ったか

  • 2024年11月公開のPIVOTの番組で、松尾氏は、LLMを大きくしても精度があまり上がらない状況が一度来るような気がすると述べました。今は量よりもデータの質を高める方向に進んでいる、としています
  • 各国が自国の基盤LLMを持つ「ソブリンLLM」の流れについては、それが大体の風潮だとし、共同で作る、公開モデルに追加学習するなど、コストを下げる方法もあると述べました
  • ロボットについては、動画の生成AIを使って「この動きをするとこうなる」と未来を予測してから動かす方法などを紹介しました。言葉で指示すれば、言語空間で考えて行動に落とすロボットが有望になっているとし、「それドラえもんです」と話しています
  • 日本の戦い方については、ITの機器もスマホもアプリもほとんど外国製で、基本的に勝ち筋はなく「絶望」が初期状態だと述べました。自分たちが弱いと認識するところから始め、GPUを買い、開発し、データをそろえるなど、できることを積み上げるしかないとしています
  • 日本人は一人ひとりの創造性が高く、ものづくりの人が「いい意味で技術を舐めて」工夫するとレベルが上がると述べました。AIを崇めるのではなく、「データで学習しているだけでしょ」と下に見るくらいの方が、自分なりの工夫が出てくるとしています
  • ラーメン屋を例に、一度自分でやってみて全体が分かると「こんなもんか」と思え、そこから工夫が始まると話しました

社長にとってのポイント

「AIはすごいもの」と構えるほど、社内では使う前から尻込みが起きます。松尾氏の言う「いい意味で技術を舐める」は、まず社長自身が触ってみて「この程度か、ならこう使おう」と全体をつかむことです。1時間でよいので、自社の実際の書類を使ってAIに下書きや要約をさせてみると、できることとできないことの境目が見えてきます。

境目が見えれば、「この作業は任せる」「ここは人が確認する」という線引きが社長の判断でできるようになります。崇めず、怖がらず、道具として使い倒す姿勢を社内に示すことが、社員の工夫を引き出すきっかけになります。

背景

ホストの塩野誠氏は、10年前に松尾氏と共著を出した間柄です。番組の中で松尾氏は、日本政府のAIへの対応は「本当に早すぎて」手待ちが発生するほどだったとも評価しています。

同じ月のJSTサイエンスポータルのインタビューでも、「日本は圧倒的な差で負けている」と認めたうえで、現状を正しく認識することからすべてが始まると述べています。

出典:PIVOT「【松尾豊教授に聞く、生成AIの『次の10年』】」(2024年11月27日)

このページは、松尾豊氏が公の場で話したり書いたりした内容を、社長のAIの教科書の運営者が確かめて要約・編集したものです。 当サイトが松尾豊氏に取材したものではなく、松尾豊氏やその所属先とこのサイトは関係がありません。正確な言い回しは、上の「元の出演」でご確認ください。

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