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中島聡の発言録

中島聡「40年書いたコードをAIに任せた」|ビジネス+IT(2026年10月)

この記事について:中島聡氏が公の場で語った内容を、社長のAIの教科書の運営者がビジネス+IT「DX&AI Forum Online 2026 夏」(聞き手:松尾慎司編集長)前編の動画・記録を視聴し、要点を編集してまとめたものです。当サイトが中島聡氏に取材したものではありません。題や本文の「」は発言の要約で、原文どおりではありません。出典はページの下と「元の出演」にあります。

動画:ビジネス+IT「DX&AI Forum Online 2026 夏」(聞き手:松尾慎司編集長)前編(YouTube)。押すと、このページで再生されます。

2026年夏の講演を再構成した回です。中島氏は、今年3月ごろからコーディングを完全にAIに任せるようになり、40年以上コードを書いてきた自分が書かなくなったと述べました。AIは上位10〜15%のエンジニアの水準に達し、生産性は少なくとも10倍になったといいます。そのぶん全体を見渡し顧客の求めを深く理解する人しか仕事ができなくなり、それが米国で急拡大する「FDE」だと説明しています。

いつ
2026年10月20日公開(7月15日収録、7月24日の「DX&AI Forum Online 2026 夏」を再構成)
どこで
ビジネス+IT「DX&AI Forum Online 2026 夏」(聞き手:松尾慎司編集長)前編(動画)
元の出演
動画を見る
確認
本人の発信・公式の記録で確認
テーマ
仕事・雇用、企業の使い方、AIエージェント

何を語ったか

  • 2026年7月の収録で、中島氏は、半年前まではAIにコードを書かせても毎回全部チェックしなければならず信頼できなかったが、今年3月ぐらいから任せていいと思うようになったと述べました。今はほとんどコードを見ずに、AIに書かせ、テストも書かせ、別のAIに確認させてから取り込んでいるといいます。40年以上プログラムを書いて生計を立ててきた自分がコードを書かなくなったのは、ここ4か月ほどのことだとしています
  • AIは普通のソフトウェアエンジニアの水準を超え、コードを見ずに取り込めるほど信頼できるエンジニアは上位10〜15%しかいないので、そのレベルに来たと述べました。AIの津波を最初にまともに受けているのがソフトウェアエンジニアで、波に乗るしかないとしています
  • 生産性は少なくとも10倍になったと述べました。やろうと思えば50倍、100倍もいけるかもしれないが、そこまで働きたくないので10倍で済んでいる、と冗談めかしています
  • 米国では若いエンジニアを採るのをやめようという話がごく普通になり、まず雇い止めが起きていると述べました。一方で、1人の優秀なエンジニアがいれば一昔前の20〜30人分の仕事ができるので、お金を集めなくても1〜2人でいいものが作れるようになったとしています
  • 普通の仕事でも、少なくとも3倍、頑張れば10倍の生産性向上が起きてしかるべきだと述べました。自分も前日に、英語で20ページほどの論文をAIと話しながら図入りで1日で書き、解説の動画も1日で作ったといいます。数人のチームで3か月かかっていたことが、1人で3〜4日でできるようになるので、エンジニア以外もこの波に乗らないと置いていかれる、としています
  • 以前は仕様を決める人、テストをする人、画面を設計する人がいたが、今はその3人が要らなくなったと述べました。バイオリンを弾く側から指揮をする側になったようなもので、ただしその仕事は難しく、全体を見る力や、お客様が何を求めているのかという深い理解がある人しかできなくなった、と説明しています
  • それが今広がっている「FDE(フォワード・デプロイド・エンジニア)」だと述べました。顧客の会社の中に入り、データにアクセスしながらビジネスを理解し、AIを使って仕組みを作って組み込むところまで1人でやる。たとえば在庫のコストを年10億円減らしてから年1億円の報酬を受け取る、という成果報酬の形で、人月で売る従来のやり方とは根本的に違うとしています
  • 日本は元請け・下請け・孫請けという分業の体制を作りすぎてきたので、顧客の要望からコーディングまで全部できる人はほとんど育っておらず、非常に厳しいと見ています

社長にとってのポイント

中島氏の「指揮者になった」という話は、AIの時代に価値が上がるのは、作業の腕より「お客様が何に困っているかを深く分かっている人」だということを示しています。中小企業には、現場とお客様の両方をよく知るベテランがいることが多く、その人がAIを使えば、外部に頼まなくても業務の仕組みを自分たちで作れる可能性があります。システム会社に頼むときも、作業時間ではなく「何がどれだけ改善したか」で払う契約を相談してみる価値があります。

背景

ビジネス+ITが2026年7月24日に開いたオンライン講演(7月15日収録)を再構成した動画の前編で、10月20日に公開されました。発言の時期は7月であることに注意してください。

出典:ビジネス+ITチャンネル「【中島聡】米国で急拡大する新職種『FDE』とは/年間10億円の削減例も/40年書いたコードをAIに任せた理由/生産性は10倍に/『成果で稼ぐ』働き方とは」(2026年10月20日)

このページは、中島聡氏が公の場で話したり書いたりした内容を、社長のAIの教科書の運営者が確かめて要約・編集したものです。 当サイトが中島聡氏に取材したものではなく、中島聡氏やその所属先とこのサイトは関係がありません。正確な言い回しは、上の「元の出演」でご確認ください。

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