中島聡の発言録
中島聡「パソコンの前の仕事の8割はAIの方が安く正確になる」|PIVOT(2026年3月)
この記事について:中島聡氏が公の場で語った内容を、社長のAIの教科書の運営者がPIVOT「PIVOT BUSINESS」(柴田阿弥氏と)前編の動画・記録を視聴し、要点を編集してまとめたものです。当サイトが中島聡氏に取材したものではありません。題や本文の「」は発言の要約で、原文どおりではありません。出典はページの下と「元の出演」にあります。
著書『2034 未来予測』をもとに10年後の仕事を語った回の前編です。中島氏は、一日パソコンの前に座るような事務の仕事の8割はAIのほうが安く正確になると述べました。次に影響が出ているのは金融のリサーチやコンサルで、成果報酬で人件費の予算を取りに来るAIの会社が伸びているとしています。残るのは「この人にやってほしい」と思わせる人だと見ています。
- いつ
- 2026年3月28日
- どこで
- PIVOT「PIVOT BUSINESS」(柴田阿弥氏と)前編(動画)
- 元の出演
- 動画を見る
- 確認
- 本人の発信・公式の記録で確認
- テーマ
- 仕事・雇用、企業の使い方、ロボット・フィジカルAI
何を語ったか
- 2026年3月、中島氏は、著書で書いた「10年後に仕事の8割が消える」について、一気に消えるとは限らないが、8割の仕事はAIのほうが安く正確にできるようになる、と説明しました。主に事務の仕事、一日パソコンの前に座っているような仕事のことだとしています
- 最初に影響が来ているのは自分の仕事であるプログラマーで、1年前までは自分で書いていたが今は書かず、AIに指示を出していると述べました。効率は普通の感覚で3倍、4倍、ともすると10倍になり、大きな会社を含めて雇い止めが始まっているといいます
- 米国で次に来ているのは、投資銀行などで会社を徹底的に調べるリサーチの仕事だと述べました。夜も寝ずに働いてくれるので、AIの得意分野だとしています
- コンサルティングでは、単純な分析はAIでできるようになった一方、AIを使いこなすコンサルタントが会社の中に入る仕事は伸びていると紹介しました。人が判断し、信頼されるからです。在庫を減らすソフトを作って毎月何億円も節約させ、その成果に応じて報酬を受け取るパランティアのような形が増えていると述べています
- 会社のIT予算は売上の5%ほどだが、「この100人分の仕事を何分の1かの費用でやる」と言えれば人件費の予算を取りに行ける、人件費なら20%取れる、とAIの会社の戦い方を説明しました
- 営業はなくならないが、「この人だから信頼できる」といった人と人の部分の比重が増すと見ています。体を使う仕事はしばらく大丈夫かもしれないが、10年ほどで人型ロボットが出てくるので、工場の定型作業から順に置き換わり、家庭や介護は時間がかかるとしています
- 残る2割になるために大事なのは「その人の味」だと述べました。AIの司会が人間並みになれば多くの司会は置き換えられるが、「この人の司会が聞きたい」と思わせる人は残る、という考えです
- 自分でAIの作曲サービスを使い、ゴルフ仲間7人のための歌を作った例を挙げ、7人のための曲は今まで作られなかったので、そこに新しい価値があると話しました。AIを使いこなせるかどうかは、やってみるしかないとしています
- 一方で、8割の仕事がAIに置き換えられても、すぐに働く人が2割に減るわけではないと述べました。日本の銀行の受付に人が立っているように、会社は簡単には人を切らない(切れない)からです
社長にとってのポイント
中島氏の「IT予算ではなく人件費の予算を取りに来る」という説明は、これからAIのサービスを売り込まれる側にとって知っておきたい視点です。「この業務を何人分の費用で代わりにやります」という提案が来たら、成果の測り方と、うまくいかなかったときの扱いを契約で確かめることが大切です。社内では、社員一人ひとりの「この人に頼みたい」と思われる強みを伸ばすことが、AIの時代に会社が選ばれる理由にもなります。
背景
2026年2月に出た著書『2034 未来予測――AI(きみ)のいる明日』(徳間書店)をもとにした2回シリーズの前編です。後編では、仕事を失った人の生きがいやAIのパートナーについて語っています。
出典:PIVOT CAREER「【AIで大失業時代が到来】伝説のプログラマー中島聡の未来予測/ブルーカラーは本当に稼げるのか/エンジニアと金融が危ない/コンサルがさらに儲かる/失業者の不満【PIVOT BUSINESS】」(2026年3月28日)
このページは、中島聡氏が公の場で話したり書いたりした内容を、社長のAIの教科書の運営者が確かめて要約・編集したものです。 当サイトが中島聡氏に取材したものではなく、中島聡氏やその所属先とこのサイトは関係がありません。正確な言い回しは、上の「元の出演」でご確認ください。
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