ユヴァル・ノア・ハラリの発言録
ハラリ「最悪はファシズムではなく、主導権を失うこと」|レッサ氏との対談(2026年10月)
この記事について:ユヴァル・ノア・ハラリ氏が公の場で語った内容を、社長のAIの教科書の運営者が5x15「Yuval Noah Harari & Maria Ressa on The State of the World」(ロンドン。The Nerve掲載の書き起こし)の動画・記録を視聴し、要点を編集してまとめたものです。当サイトがユヴァル・ノア・ハラリ氏に取材したものではありません。題や本文の「」は発言の要約で、原文どおりではありません。出典はページの下と「元の出演」にあります。

ロンドンで、ノーベル平和賞受賞者のジャーナリスト、マリア・レッサ氏と対談しました。ハラリ氏は、最悪のシナリオはファシズムではなく人がAIに主導権を失うことで、一度失えば取り戻せないと述べました。それでも政治の時間はまだあるとし、AIのバブル崩壊で世界不況になるなら、それが「最良のシナリオ」かもしれないとも語りました。
- いつ
- 2026年10月5日
- どこで
- 5x15「Yuval Noah Harari & Maria Ressa on The State of the World」(ロンドン。The Nerve掲載の書き起こし)(講演)
- 元の出演
- 元の記事を読む
- 確認
- 本人の発信・公式の記録で確認
- テーマ
- リスク・規制、AGI・超知能、生き方・価値観
何を語ったか
- レッサ氏が「ファシズムに陥るまで数か月しかない」と述べたのに対し、ハラリ氏はファシズムは最悪のシナリオではない、ファシズムはまだ人間のものだと答えました。本当の最悪は、人より賢いものに主導権を失うことで、そうなれば取り戻せないとしています
- 歴史上、人はひどい過ちを重ねても、生き延びて学び直すことができたが、今回はある種の過ちからは学ぶ機会がないと述べました
- 真実は高く、複雑で、しばしば痛みを伴うが、作り話は安いと指摘しました。生き残りに役立つのは必ずしも真実ではなく、AIを正直に育てる方法も分かっていないとしています
- 信頼は消えるのではなくアルゴリズムに移っていると述べました。人間の記者は信じないのに、SNSのアルゴリズムは全面的に信じる人が多いとしています。人どうしの本当の信頼に基づく共同体に加わることを勧めました
- 政治の時間はまだある、5年後は分からないが今はまだだと述べました。米国の中間選挙でAIが争点になりつつあるのは心強い兆しだとしています
- 一方で、計算能力の75%は1か所(米国)にあり、EUは5%しかないとして、データの提供やデータセンターの建設を拒むだけでは足りないとも指摘しました
- AIが巨額の資金を集めている現状について、バブルがはじけて世界不況になっても人類は生き延びるが、制御できない超知能ができれば回復できないとし、「世界不況が最良のシナリオかもしれない」と述べました
社長にとってのポイント
対談の最後に、ハラリ氏は「AIより人を信頼して」という一言を残しています。会社でいえば、AIでどれだけ業務が効率化しても、お客様や取引先との信頼は、結局は人と人との関係で作られるということです。AIで浮いた時間を、お客様を訪ねる、電話で声を聞くといった人どうしの接点に回すと、AIの時代にこそ強みになります。
背景
対談は2026年10月5日、ロンドンのユニオン・チャペルで開かれ、聞き手はThe Nerveのキャロル・キャドウォラダー氏が務めました。掲載された書き起こしは編集版で、10月11日に一部が修正されています。この2週間後には、チェコのテレビで「人は未来の牛だ」と語りました(ČT24のインタビュー)。
出典:The Nerve「Yuval Noah Harari on the threat of AI: 'Fascism isn't the worst-case scenario. Fascism is still human'」(2026年10月9日)
このページは、ユヴァル・ノア・ハラリ氏が公の場で話したり書いたりした内容を、社長のAIの教科書の運営者が確かめて要約・編集したものです。 当サイトがユヴァル・ノア・ハラリ氏に取材したものではなく、ユヴァル・ノア・ハラリ氏やその所属先とこのサイトは関係がありません。正確な言い回しは、上の「元の出演」でご確認ください。
うちの会社なら、どこからAIを入れるべきか
社員数や業種をうかがったうえで、最初に手をつけると効果が出やすい業務と進め方をお伝えします。まだ何も決まっていなくて構いません。
無料でAI導入の相談をする