ユヴァル・ノア・ハラリの発言録
ハラリ「AIは生まれながらの官僚だ」|オックスフォード大学の講演(2026年6月)
この記事について:ユヴァル・ノア・ハラリ氏が公の場で語った内容を、社長のAIの教科書の運営者がTanner Lecture on Human Values(オックスフォード大学リナカー・カレッジ)の動画・記録を視聴し、要点を編集してまとめたものです。当サイトがユヴァル・ノア・ハラリ氏に取材したものではありません。題や本文の「」は発言の要約で、原文どおりではありません。出典はページの下と「元の出演」にあります。
母校オックスフォード大学で行った「Tanner Lecture」(人間の価値をテーマにした講演)です。ハラリ氏は、人類の力の源は見知らぬ者どうしの協力で、それを支える官僚制(法律・金融・宗教)は言葉でできていると述べました。AIはすべての法律や取引を覚えられる「生まれながらの官僚」で、融資・入学・判決・採用の判断を担うようになるとし、金融はAIに最も取られやすい分野だと警告しました。
- いつ
- 2026年(動画の公開は6月30日)
- どこで
- Tanner Lecture on Human Values(オックスフォード大学リナカー・カレッジ)(講演)
- 元の出演
- 元の記事を読む
- 確認
- 本人の発信・公式の記録で確認
- テーマ
- 企業の使い方、経済・お金、仕事・雇用
何を語ったか
- 人が世界を支配できたのは、一人ひとりが強いからではなく、何百万人もの見知らぬ者どうしが協力できるからだと述べました。その協力を支えているのが、法律や金融、教会、国家といった官僚制だとしています
- 銀行員や弁護士、役人が一日中していることは「信頼を作ること」だと説明しました。銀行員は、預金者と、会ったこともない起業家の間に信頼の橋をかけているとしています
- AIは、魚にとっての海、猿にとっての森のように、官僚制の中で生きる「生まれながらの官僚」だと述べました。英国のすべての法律を覚えている弁護士はいないが、AIにはできるとしています
- これから何百万ものAIの官僚が、融資を認めるか、大学の入学を認めるか、刑務所に送るか、採用するかといった判断を担うようになると述べました
- AIに最初に取られた仕事の1つは、タクシー運転手ではなくニュースの編集者(SNSで何を見せるかを決めるアルゴリズム)だと指摘しました
- 金融はデータが入ってデータが出るだけなので、AIに最も取られやすいと述べました。2007〜08年の危機の原因になったCDOより桁違いに複雑な金融商品をAIが作れば、誰にも理解できない危機が起きうるとしています
- 戦いの場は「注意」から「親密さ」へ移り、2026年に生まれる子どもは、親よりAIと過ごす時間の方が長くなるかもしれないとも述べました
社長にとってのポイント
ハラリ氏の言う「官僚制の仕事」は、会社でいえば経理・総務・審査・受発注といった、書類とルールで回る仕事です。こうした仕事はAIが最も得意とする領域なので、業務の効率化を考えるなら、まずここから手をつけるのが近道です。一方で、それらの仕事の本当の目的は「取引先やお客様との信頼を作ること」だという指摘も大切です。AIに任せる部分を増やすほど、信頼の窓口となる人の対応を手厚くすることを意識しておきましょう。
背景
ハラリ氏は約25年前にオックスフォード大学で博士号を取ったと講演の冒頭で話しています。金融をめぐる警告は2023年から続いています(The Guardian)。
出典:Yuval Noah Harari(YouTube)「AI has hacked the code of human civilization」(2026年6月30日公開)
このページは、ユヴァル・ノア・ハラリ氏が公の場で話したり書いたりした内容を、社長のAIの教科書の運営者が確かめて要約・編集したものです。 当サイトがユヴァル・ノア・ハラリ氏に取材したものではなく、ユヴァル・ノア・ハラリ氏やその所属先とこのサイトは関係がありません。正確な言い回しは、上の「元の出演」でご確認ください。
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