ユヴァル・ノア・ハラリの発言録
ハラリ「本当に心配すべきはAIという移民の波だ」|The News Agents(2025年6月)
この記事について:ユヴァル・ノア・ハラリ氏が公の場で語った内容を、社長のAIの教科書の運営者が英ポッドキャスト「The News Agents」の動画・記録を視聴し、要点を編集してまとめたものです。当サイトがユヴァル・ノア・ハラリ氏に取材したものではありません。題や本文の「」は発言の要約で、原文どおりではありません。出典はページの下と「元の出演」にあります。
英国の政治ポッドキャストに出演し、国際情勢とあわせてAIの話をしました。ハラリ氏は、ChatGPTなどは「AIの世界のアメーバ」にすぎず、AIは有機的な生物よりはるかに速く進化すると述べました。AIはビザなしで光の速さでやってくる「移民」のようなもので、仕事を奪い、文化を変え、政治にも関わるとして、人間の移民よりも心配すべきだと語りました。
- いつ
- 2025年6月22日
- どこで
- 英ポッドキャスト「The News Agents」(動画)
- 元の出演
- 動画を見る
- 確認
- 本人の発信・公式の記録で確認
- テーマ
- 仕事・雇用、経済・お金、リスク・規制
何を語ったか
- AIの誕生は、人類の歴史だけでなく地球の生命の進化にとっても大きな転換だと述べました。40億年続いた有機的な生命の進化に、はるかに速いデジタルの進化が加わるとしています
- ChatGPTなどは「AIの世界のアメーバ」で、AIの革命はまだ始まって10年ほどだと説明しました。生物が何十億年かけた進化を、AIは数十年でたどり、20〜30年後には「AIのティラノサウルス」に出会うかもしれないと述べています
- 金融について、AIが人の頭では理解できないほど高度な金融商品を作り、数年の好況のあとに大暴落が起きたら、その理由を説明できるのはAIだけになると警告しました。どの大統領も首相も金融を理解できず、AIの言うことを信じるしかなくなるとしています
- 医療では、医師不足を補う何百万ものAI医師という恩恵もありうると認めました
- 人が自分で考えることをやめてしまう危険について、これまでの技術は人に考えさせる力を与えたが、AIは「考えなくていい、私が決める」と言える点が違うと述べました
- 人間の移民への心配は、仕事を奪う、文化を変える、政治を乗っ取る、の3つだとしたうえで、AIはビザも要らず光の速さでやってくる「デジタルの移民」で、その3つすべてを起こしうると述べました
社長にとってのポイント
ハラリ氏のたとえに沿えば、AIは「とても優秀だが、どこの国の会社に忠実か分からない新入社員」です。社長としては、AIにどの仕事を任せるかと同じくらい、そのAIを提供している会社の方針が変わったときにどうするかを考えておく必要があります。重要な業務ほど、AIが作った結果を人が確認できる状態を保ち、社員が自分で考える場面を残しておくと、会社の判断力を失わずに済みます。
背景
番組では、イスラエルとパレスチナ、ロシアとウクライナ、米国の政治についても語っており、AIの話は後半に出てきます。「AI移民」のたとえは、このあと2026年のダボス会議や各地の講演で繰り返し使われます(ダボス会議)。
出典:The News Agents(YouTube)「A FAR bigger danger than human immigrants? Digital immigrants」(2025年6月22日公開)
このページは、ユヴァル・ノア・ハラリ氏が公の場で話したり書いたりした内容を、社長のAIの教科書の運営者が確かめて要約・編集したものです。 当サイトがユヴァル・ノア・ハラリ氏に取材したものではなく、ユヴァル・ノア・ハラリ氏やその所属先とこのサイトは関係がありません。正確な言い回しは、上の「元の出演」でご確認ください。
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