ユヴァル・ノア・ハラリの発言録
ハラリ「AIは人類文明のOSをハックした」|Frontiers Forum(2023年4月)
この記事について:ユヴァル・ノア・ハラリ氏が公の場で語った内容を、社長のAIの教科書の運営者がFrontiers Forum 基調講演(スイス・モントルー)の動画・記録を視聴し、要点を編集してまとめたものです。当サイトがユヴァル・ノア・ハラリ氏に取材したものではありません。題や本文の「」は発言の要約で、原文どおりではありません。出典はページの下と「元の出演」にあります。
ChatGPTの登場から半年ほどの時期の基調講演です。ハラリ氏は、法律もお金も神々も言葉でできており、言葉を操れるようになったAIは「人類文明のOS(基本ソフト)をハックした」と述べました。強力なAIは安全が確かめられるまで一般公開を止めるべきで、最初の規制として「AIは自分がAIだと名乗る」ことを義務にすべきだと提案しました。
- いつ
- 2023年4月29日
- どこで
- Frontiers Forum 基調講演(スイス・モントルー)(講演)
- 元の出演
- 元の記事を読む
- 確認
- 本人の発信・公式の記録で確認
- テーマ
- リスク・規制、生き方・価値観、企業の使い方
何を語ったか
- SF映画のように、AIが意識を持ったりロボットとして動き回ったりしなくても、人類の文明を脅かしうると述べました。理由は、AIが言葉を、平均的な人を上回る水準で操れるようになったことだとしています
- 人権も神々もお金も、生物学的な実体ではなく、人が言葉で作った物語だと説明しました。そのうえで、「AIは人類文明のOSをハックした」と表現しています
- SNSでは「注意」の奪い合いが起きてきたが、新しいAIでは戦いの場が「親密さ」に移ると述べました。AIは何億人もの人と親密な関係を作り、その力で買う物や投票先に影響を与えうるとしています
- 何でも答えてくれる「AIの神託」があれば、自分で検索する必要も、新聞を読む必要も、広告を見る必要もなくなるとして、検索・報道・広告の業界が揺らぐ可能性を指摘しました
- 新薬が安全審査なしに売れないのと同じように、強力なAIは安全になるまで一般への公開を止めるべきだと主張しました。研究まで止めるのではないとしています
- 最初の規制として、AIが人と話すときは自分がAIだと明かすことを義務づけるべきだと提案しました。相手が人かAIか分からなくなれば、民主主義の土台である意味のある対話が壊れるからです
社長にとってのポイント
ハラリ氏の最初の提案「AIは名乗るべき」は、会社がすぐに実行できるルールです。問い合わせ窓口やメールの返信にAIを使うなら、「この回答はAIが作成しています」と明記しておくと、お客様の信頼を損ねずに済みます。また「検索や広告が揺らぐ」という指摘は、自社の集客がAIの回答にどう取り上げられるかを確かめる必要がある、ということでもあります。
背景
講演は2023年4月29日に収録され、5月14日に本人のYouTubeチャンネルで公開されました。ほぼ同じ時期(2023年4月28日)には、英The Economistにも同じ題の寄稿をしています。このあと2024年には、AIは「道具ではなくエージェント」という主張に発展します(Nexusの抜粋)。
出典:Yuval Noah Harari(YouTube)「AI and the future of humanity|Yuval Noah Harari at the Frontiers Forum」(2023年5月14日公開)
このページは、ユヴァル・ノア・ハラリ氏が公の場で話したり書いたりした内容を、社長のAIの教科書の運営者が確かめて要約・編集したものです。 当サイトがユヴァル・ノア・ハラリ氏に取材したものではなく、ユヴァル・ノア・ハラリ氏やその所属先とこのサイトは関係がありません。正確な言い回しは、上の「元の出演」でご確認ください。
うちの会社なら、どこからAIを入れるべきか
社員数や業種をうかがったうえで、最初に手をつけると効果が出やすい業務と進め方をお伝えします。まだ何も決まっていなくて構いません。
無料でAI導入の相談をする