社長のAIの教科書無料資料
実践ログ使うもの:Claude Code真似する時間:半日(目安)

寝ている間もAIが働く「AI社員の机」を用意した。Mac mini M6を買って、きのう設定した手順をそのまま公開

寝ている間もAIが働く「AI社員の机」を用意した。Mac mini M6を買って、きのう設定した手順をそのまま公開

2026年10月30日·長谷川 桂介

パソコンを閉じると、AIの仕事も止まる。それなら、つけっぱなしにできる1台をAI専用に用意しよう。そう考えてMac mini M6(メモリ24GB)を買い、2026年10月29日に設定しました。構成の選び方、スリープさせない設定、ノートPCやスマホから指示を出す仕組み、停電への備えまで、評判の解説動画や公式の説明書と見比べながら、実際にやった順にまとめています。

結論(3行で)

  • AIをつけっぱなしで動かす1台として、Mac mini M6(メモリ24GB・SSD 512GB、購入時221,800円)を買いました。AIはクラウドで動かすので、高い上位モデルは選んでいません。
  • 設定は、スリープさせない・停電のあと自動で電源を入れる・ディスクを暗号化する・勝手に再起動させない、の4つが土台です。
  • 指示はノートPCやスマホのClaudeから出し、作業はMac miniで動かします。Claude CodeのRemote Controlは外向きの通信だけで動くので、外から入る入口は作っていません。

「AIに頼んだ作業、パソコンを閉じたら止まっていた…」

AIに仕事を任せるようになると、こんな場面が増えてきます。夜のうちに調べものを進めておいてほしい。朝までに記事の下書きを作っておいてほしい。でも、持ち歩くノートPCを一晩じゅう開けておくわけにはいきません。

うちもまさにそこで止まっていました。そこで、AIが24時間働ける専用の1台を用意することにしました。選んだのはMac miniです。2026年10月に買い、きのう(10月29日)設定を終えたところです。

この記事では、評判の解説動画や公式の説明書で「どう組むのがよいか」を調べ、そのうえで実際にやった設定を順にまとめました。パソコンに詳しくない社長でも、同じ形を作れるように書いています。

この記事で手に入るもの

  • AI用のパソコンを選ぶときの考え方(なぜMac mini M6・メモリ24GBにしたか)
  • つけっぱなしで動かすために、最初に入れた4つの設定
  • ノートPCやスマホから指示を出し、Mac miniで動かす仕組み
  • 停電や故障への備えと、まだ終わっていないこと

うちの場合:ノートは「頼む」、Mac miniは「動かす」

まず、何を目指しているかです。考え方は次の図のとおりです。

ノートPCとMac miniの役割分担

ノートPC・スマホ(持ち歩く)

  • 役目AIに指示を出す・結果を見る
  • 閉じてよいか閉じても大丈夫

Mac mini(置きっぱなし)

  • 役目AIが実際に作業する
  • 閉じてよいか24時間つけっぱなし

2026年10月29日時点の、運営者の会社での構成

社長がMac miniの前に座ることは、ほとんどありません。触るのは、最初の設定、月1回のmacOSの更新、停電のあとくらいです。ふだんはノートPCやスマホのClaudeから「これをやっておいて」と頼み、Mac miniの中で作業が進みます。

構成の選び方:AIをどこで動かすかで決まる

Mac miniでAIを動かしている人の動画を見比べると、選ぶ構成は「AIをどこで動かすか」で大きく分かれていました。

Rei(暮らしとNotion。)さんは、Mac miniを24時間働くAI秘書にする動画(2026年3月公開)で、M4・メモリ16GBのMac mini(本体10万円ほど)を使っています。考える「頭」はクラウドのAIに任せ、Mac miniは手元の資料を置いて作業させる場所、という分け方です。Macを選んだ理由には、AIの新しい道具がMacから先に出やすいこと、中古で売りやすいことを挙げています。

一方、大石結花さんは、Mac miniを家のAIの中心にした動画(2026年9月公開)で、M5 Pro・メモリ48GBの構成(51万5,800円)を選んでいます。Mac miniの中でAIそのものを動かし、ネットを切った状態で契約書を要約できたそうです。ただ、前後の文脈から間違いに気づくような仕事は、まだクラウドのAIのほうが上だったとも話しています。

AI用のMac miniの選び方
  1. AIはクラウドで動かすメモリは16〜24GBで足りる
  2. 手元でもAIを動かしたい上位チップと大きなメモリが要る
  3. 動画の編集もする外付けSSDを足す

上の2本の動画と、運営者の判断をもとに当サイトが整理

うちはAIをクラウドで動かし、手元でAIを動かす予定はありません。そこで、2026年9月に出たMac miniのうち、M6チップ・メモリ24GB・SSD 512GBの構成にしました。購入時のApple公式の価格で221,800円です。

メモリを最小の16GBにしなかったのは、AIに何本も作業を並べて頼んだときにも余裕を持たせたかったからです。上位のM5 Proは、手元でAIを動かさないなら持て余すと考えて見送りました。

延長保証のAppleCare+には入っていません。代わりに、Time Machine(Macの標準のバックアップ)用の外付けSSDを用意して、壊れても中身を戻せるようにします。

やった設定1:最初の初期設定で決めたこと

電源を入れて最初に出てくる設定画面で、次のように選びました。

  • ユーザーは自分1人だけ:社員や家族が使わない、社長専用のパソコンにしました
  • ディスクの暗号化(FileVault)はオン:盗まれても中身を読まれないようにするためです。復旧キーは紙に書いて保管しています
  • 位置情報と、Appleへの解析データの送信はオフ
  • ソフトの自動アップデートは「ダウンロードだけ」:夜中に勝手に再起動して、AIの作業が止まらないようにするためです。更新は月1回、自分で入れます

やった設定2:スリープさせず、停電のあとは自動で起きる

つけっぱなしで動かすうえで、いちばん大事なのがここです。Macは、しばらく触らないと眠って(スリープして)しまいます。眠るとAIも止まります。

個人開発者のShingo Irieさんは、Mac miniでAIを24時間動かす運用の記事(2026年4月公開、英語)で、Mac本体のスリープを切って画面だけを消すこと、停電のあと自動で起動する設定を入れることを勧めています。

うちも同じ考え方で、ターミナル(文字で指示を打つ画面)に次の1行を入れました。打ち方は、ノートPCのClaudeに「Mac miniをスリープさせない設定の仕方を教えて」と聞いて教わっています。

sudo pmset -a sleep 0 disksleep 0 displaysleep 15 autorestart 1 powernap 0

中身は、本体とディスクは眠らせない、画面だけ15分で消す、停電のあと電気が戻ったら自動で起動する、の3つです。

やった設定3:ノートやスマホから指示を出せるようにする

ここからがAIの準備です。

  1. Mac miniにClaudeのデスクトップアプリを入れて、ログインする
  2. 文字で動かす版のClaude Code(ターミナルで使うもの)も入れて、同じアカウントでログインする
  3. Claude Codeの「Remote Control」という機能を、Mac miniで常に動かしておく

Remote Controlは、Mac miniで動いているClaude Codeに、ほかの端末から話しかけられる機能です。Anthropicの公式の説明書では、手元のClaude Codeは外向きの通信(HTTPS)だけを使い、パソコンに外から入る入口(ポート)は開けないと説明されています。使えるのはClaudeのPro・Max・Team・Enterpriseのプランで、APIキーでは使えません(確認日:2026年10月30日、出典:Claude Code 公式ドキュメント「Remote Control」)。

もう一つ、説明書には大事なことが書かれていました。この機能をまとめて受け付ける形(サーバーモード)で動かしていると、ネットが10分ほどつながらないときに止まってしまうのです。そこで、止まっても自動でもう一度起動する仕組み(macOSのlaunchd)に登録しました。これも、Claudeに「Remote Controlを、Mac miniの電源を入れたら自動で起動して、落ちても立ち上げ直すようにして」と頼んで作ってもらっています。

設定が終わったあと、ノートPCのClaudeのアプリで新しい会話を始めるとき、作業する場所に「Mac mini」を選べるようになりました。ノートから「どのパソコンで動いているか教えて」と打つと、Mac miniから返事が来ます。ノートPCを閉じても、Mac miniの中で作業は続きます。

外から入る入口は作らない

Mac miniでAIを動かす動画では、チャットアプリのDiscordから指示を出す形(Reiさん)や、OpenClawという道具を使う形もよく紹介されています。

うちは、会社の情報が入ったパソコンなので、外から直接入れる仕組みは入れないと決めました。画面共有、SSH(外から文字でつなぐ方法)、外からつなぐためのVPNのたぐいは使っていません。指示の出し方はRemote Controlだけです。手間は少し増えますが、安心を優先しました。

Mac miniでAIを動かすときに決めたこと
  • 外からの入口は作らない指示は外向きの通信だけで届く形に
  • メールは下書きまで送るのは人が確かめてから
  • ユーザーは社長1人社員とのやり取りはSlackと共有ドライブで
  • バックアップを取るTime Machine用の外付けSSD

停電への備え:暗号化とのかね合い

ここは、正直に悩んだところです。

ディスクの暗号化(FileVault)をオンにすると、停電のあと自動で起動しても、パスワードを入れる画面で止まります。人が入れるまで、AIは動きません。暗号化を切れば止まらずに済みますが、盗まれたときに中身を読まれてしまいます。

うちは暗号化を優先しました。そのうえで、次の2つで備えます。

  • 小さな無停電電源装置(UPS)を置く:短い停電ならMac miniとネットの機器を動かし続けられるようにします。長い停電のときは、macOSの設定で安全に電源を切るようにします
  • 止まったことに気づける目印を作る:毎朝7時半にAIの「番頭」から報告が届くようにしているので、それが来なければ止まっている、と分かります

かかった時間と費用

項目 内容
本体 Mac mini M6・メモリ24GB・SSD 512GB(購入時221,800円)
設定にかかった時間 初期設定からRemote Controlの常駐まで、半日ほど
AIの費用 ノートPCと同じClaudeの有料プランを、Mac miniでも使う
これから足すもの UPS、Time Machine用の外付けSSD

設定のほとんどは、ノートPCのClaudeに「次は何をすればいい?」と聞きながら進めました。分からない言葉が出てきても、その場で聞けば教えてくれます。

まだ終わっていないこと

設定は終わりましたが、AI社員の仕事を移すのはこれからです。

  • ノートPCにある仕事のファイルを、Mac miniに移す
  • 毎朝の報告や記事のチェックなど、決まった時刻に動かしている仕事をMac miniに移す
  • UPSをつなぎ、停電したときの動きを試す

移し終えたら、その様子もこの実践ログで報告します。

よくある質問

Q. Windowsの小型パソコンではだめですか? A. だめではありません。うちも最初はWindowsの小型パソコンを候補にしていました。最終的には、相談した専門家から「Mac miniのほうがよい」と助言をもらい、Mac miniにしました。

Q. Macに慣れていなくても設定できますか? A. うちは、ノートPCのClaudeに画面に出ている文字をそのまま伝えて、次に押す場所を聞きながら進めました。

Q. 24時間つけっぱなしで、電気代は高くなりませんか? A. うちでの実際の電気代は、1か月動かしてから測って報告します。

まとめ

  • AIをつけっぱなしで動かすなら、持ち歩くノートとは別に、置きっぱなしの1台を用意すると止まらない
  • 構成は「AIをどこで動かすか」で選ぶ。クラウドで動かすなら、Mac mini M6・メモリ24GBで足りると判断した
  • 土台の設定は、スリープさせない・停電のあと自動で起きる・暗号化する・勝手に再起動させない、の4つ
  • 指示はノートPCやスマホから出し、外から入る入口は作らない

今日、まずは「夜のうちにAIにやっておいてほしい仕事」を1つ書き出してみてください。それが、AI専用の1台を置く価値があるかを決める一番の材料になります。

会社全体でAIを使い始める順番はAI導入の進め方に、AIに頼む仕事の型はClaude Code活用術にまとめています。

前の記事:週1回のメルマガ作りが「原稿番号を渡すだけ」に

朝起きたら、AI社員から報告が届いている会社へ

Claude Code・Slack・Obsidian・Mac miniなど14の道具の目的と費用、30日でつくる手順、そのまま使える業務レシピ12本。社員7人の会社の運営者がいま使っている構成を、無料のPDF(58ページ)でお送りします。

無料で「AIエージェント環境 完全ガイド」を受け取る

社長の実践ログの記事

実践ログ使うもの:Claude Code

AI社員を増やす前に、6人の組織図と「やってよいこと表」を先に決めた

AIに任せる仕事を思いつくまま足していったら、係が11にふくらみ、誰が何をしているのか分からなくなりかけました。そこで2026年10月25日、AI社員を6人にまとめ、それぞれが「読めるもの・書けるもの・してはいけないこと」を表にして先に決めました。組織図、役割の表、増やすときの条件、承認の流れまで、実際の設計書から紹介します。

2026年11月1日

実践ログ使うもの:Claude Code

毎朝7時半、AIの「番頭」から報告が届く。定期で動くAIの仕事を、AIに見回らせる仕組み

AIに定期の仕事を任せるほど、「ちゃんと動いたのか」を確かめる手間が増えていきます。そこで、ほかのAIの仕事を見回って毎朝まとめて報告する「番頭」役のAIを置きました。2026年10月20日から毎朝届いている報告の中身、AIにさせていないこと、止まった仕事の見つけ方まで、実際の運用をそのまままとめています。

2026年10月31日

実践ログ使うもの:Claude Code真似する時間:1〜2日(目安)

週1回のメルマガ作りが「原稿番号を渡すだけ」に。1本約90円でAIが下書きまで作る方法

毎週のメルマガを、毎回ゼロから書くのは大変です。うちでは、あいさつや会社案内のような毎回同じ部分を固定にして、AIには毎回変わる本文だけを書かせることで、原稿番号を伝えるだけで下書きができるようになりました。費用は1本約90円。分け方のコツと、AIに渡したルールの文面、つまずいたところまでまとめました。

2026年10月7日