Gemini 安全な使い方と設定|入れない情報の決め方・名前のぼかし方・「アクティビティ」と一時チャットの設定を見比べ

2026年10月23日·長谷川 桂介
出典:YouTubeの解説動画6本(発信者5人)·動画の確認
社員にGeminiを使わせたいが、お客様の情報が漏れないか心配。そんなときに、AIに入れない情報の決め方、名前や数字のぼかし方、履歴と学習を止める設定、答えの確かめ方を、評判の解説動画から集めて見比べました。
結論(3行で)
- 個人情報やパスワード、会社の機密はAIに入れず、名前は「Aさん」、社名は「取引先」のようにぼかして頼み、送る前に人が書き換えるやり方が紹介されています。
- Geminiでは「Geminiアプリ アクティビティ」をオフにするか一時チャットを使うと、会話が履歴に残らず学習にも使われません。ただし72時間は保存されると説明されています。
- AIはもっともらしい間違いをするので、「分からないことは推測で答えないで」と添え、答えは公式サイトなどで確かめる前提で使います。
「便利なのは分かる。でも、お客様の名前や見積もりの数字をAIに入れて大丈夫なのか」
社員にAIを使わせようとすると、まずこの心配が出てきます。かといって禁止すれば、こっそり個人のアカウントで使われるかもしれません。何を入れてよくて、何を入れてはいけないのか。決まりがないまま使い始めるのがいちばん危ない状態です。
この記事では、Gemini(ジェミニ)を安全に使うための決まりと設定を、解説動画から集めて見比べました。
なお、取り上げる動画は2024年11月〜2026年4月に公開されたもので、どれも公開から半年以上たっています。設定の名前や保存の期間などは、今とは違っている場合があります。
AIに入れない情報を決めておく
株式会社コアコンシェルの動画では、AIに入れてはいけないものとして、個人情報、顔写真や身分証の画像、IDやパスワード、クレジットカードや銀行口座の情報、会社の機密情報、他人の個人情報を挙げています。理由として、AIに入れた文章はネットを通じて外のサーバーに送られて処理されることを説明しています。
「AIに入力するということは外部に情報を渡している」
ひかりのAI大学のひかりさんも、Geminiに機密情報を入れないことを、守るべき決まりとして挙げています。お客様の連絡先や社外秘のプロジェクト名などは貼り付けないこと。顧客データを分析したいときは、名前・電話番号・メールアドレスなど個人が分かる所を消し、社員のデータは名前を伏せ、社外秘の名前は別の言葉に置き換えてから貼る、という具体的なやり方です。
ひかりさんは、動画の公開時点で、有料版のGoogle Workspaceでは顧客のデータがAIの学習に使われないとGoogleが明言していると紹介しつつ、それでも「絶対に安全」という保証ではないので徹底するよう話しています。
名前や数字はぼかして頼み、あとで書き換える
入れてはいけない情報があっても、AIが使えなくなるわけではありません。コアコンシェルの動画では、ダミーの情報を使ったり、数字や固有名詞をぼかしたりしても、話の筋が合っていればAIは正しく分析できると説明しています。
埼玉スマホ教室の吉田さんは、返信の文を考えてもらうときの具体的なやり方を見せています。
「Aさんへの返信を考えてという風に名前などをぼかして」
AIは「Aさん、お世話になっております」と名前を伏せたまま文を作るので、送る前に自分で本当の名前に書き換えます。会社名も「株式会社〇〇」ではなく「取引先」のように一般化すると、安全性が上がると話しています。
ひかりさんは、表の作業でも同じ考え方を使っています。お客様へのお礼メールを作る関数をGeminiに頼むとき、名前や電話番号の入った表は貼らずに、表の形だけを伝えています。
「A列に名前があるよという構造だけを伝える」
これなら個人情報を渡さずに、便利な数式だけを持ち帰れるという説明です。関数の作り方はGeminiでExcel・スプレッドシートの作業を任せる方法にまとめています。
「アクティビティ」をオフにするか、一時チャットを使う
次は設定です。コアコンシェルの動画では、Geminiの画面右上のプロフィールアイコンから「Geminiアプリ アクティビティ」を開き、初めはオンになっている保存をオフにする手順を見せています。オフにするときは、これまでの履歴もまとめて削除するかどうかを選べます。
履歴を残したくない会話だけなら、「一時チャット」が使えます。新しいチャットの横にある点線の吹き出しマークを押すと、その会話は履歴に残らず、学習にも使われないと説明しています。ただし、アクティビティをオフにしても、一時チャットでも、応答やセキュリティのために72時間は保存されると添えています。
埼玉スマホ教室の吉田さんも同じ設定を紹介したうえで、履歴を残さないと、過去にAIに聞いたことを見返せなくなるという不便も挙げています。自分の使い方と合わせて決めるように、という話です。
なお、AIでサボろうチャンネルの動画では、ほかのシステムからGeminiを呼び出す「APIキー」の無料枠について、入力した内容が学習に使われる可能性がある点に注意するよう添えています。無料で使う道具ほど、入れる情報には気をつけたいところです。
答えは確かめる前提で、仕事の流れを分けて任せる
AIは、もっともらしい間違いをすることがあります(ハルシネーションと呼ばれます)。吉田さんは、その対策として質問の最初に一言そえるやり方を紹介しています。
「分からないことは推測で答えないでください」
ほかにも「自信がないことはそう書いて」「不確かな内容は断定しないで」といった言い方を挙げています。それでも100%は防げないので、返ってきた答えは公式サイトなど信頼できる情報源で確かめるよう話しています。
コアコンシェルの動画では、医療の診断、お金・投資・税金、法律や契約の判断、最新の情報を、AIに頼ってはいけない分野として挙げています。
PIVOTの動画に出演しているグーグル・クラウド・ジャパンの中井さんは、人の仕事も間違える前提で、ダブルチェックの流れがあるはずだと話しています。仕事の流れを分けて、ここはGemini、ここは今まで通り人、と決め、確かめる工程を残すことが使いこなしのかぎだという説明です。会社のGoogle WorkspaceでGeminiのボタンが見当たらないときは、管理者が機能を止めている場合があるので、管理者に頼むよう話しています。
まとめ
- 個人情報、IDやパスワード、カードや口座の情報、会社の機密はAIに入れない、と先に決めておくことが勧められています
- 名前は「Aさん」、社名は「取引先」のようにぼかして頼み、送る前に人が書き換えます。表の作業なら、中身ではなく表の形だけを伝えます
- Geminiでは「Geminiアプリ アクティビティ」をオフにするか一時チャットを使うと、履歴に残らず学習にも使われません。ただし72時間は保存されると説明されています
- AIの答えは確かめる前提で使い、仕事の流れの中に人が確かめる工程を残すことが大事だと紹介されています
運営者の会社で社員向けに決めたAIのルールは、社内のAIルールの作り方にまとめています。
この記事は、YouTubeで公開されている解説を運営者が見比べ、自分の会社で使うために整理したものです。 教えているのは、それぞれの動画の発信者です。引用した言葉は字幕で確かめ、出典の動画をその場面から再生できるようにしています。 発信者の方とこのサイトは関係がありません。くわしい手順や最新の画面は、出典の動画でご確認ください。
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