議事録をAIに任せるときに気をつけること|聞き間違いの直し方、AIの答えの確かめ方、録音の断りと会社の設定

2026年10月23日·長谷川 桂介
出典:YouTubeの解説動画7本(発信者7人)·動画の確認
AIで議事録を作れるのは分かったが、間違いがそのまま配られたり、相手に断らずに録音して気まずくなったりしないか心配。そんなときに、聞き間違いを減らす工夫、AIの答えを元の発言で確かめるやり方、録音の断りや会社の設定の注意を、評判の解説動画から集めて見比べました。
結論(3行で)
- 文字起こしは100%正しくはならない前提で、直しやすさや、社名・人名の単語登録で間違いを減らす工夫が紹介されています。
- AIのまとめや答えは、元の発言や音声に戻って確かめられる道具が多く、配る前に人が見直す使い方が出てきます。
- 記録係のツールは参加者に録音の確認を出し、会社によっては管理者がAIの機能を止めているので、IT担当との相談が要ると説明されています。
AIに議事録を任せると、たしかに速い。けれども、取引先の社名が別の漢字になっていたり、言っていないことがまとめに入っていたりしたら、そのまま配ったときに信用を落とします。相手に断らずに録音して、あとで気まずくなるのも避けたいところです。
この記事では、議事録をAIに任せるときに気をつけることを、聞き間違い、AIの答えの確かめ方、録音の断りと会社の設定、の3つに分けて、解説動画から集めて見比べました。
なお、紹介する画面や料金は、それぞれの動画の公開時点のものです。中には2020年に公開された、かなり前の動画も含まれます。
文字起こしは「100%にはならない」前提で使う
議事録の道具「スマート書記」(今のOtolio)を作った松田さんは、2020年のCoral Capitalのインタビューで、音声の文字起こしは、話す場所の環境など多くのことに左右されるので、100%正しくなるところにはまだまだ届かない、と話しています。だからこそ、正しくない部分をいかに直しやすくするかが大事だ、という考えです。
その工夫として、気になったところに印を付けておき、そこだけ聞き直せるようにしている、と説明しています。全部を何度も聞き直す手間を減らすためです。ウェブ解析士協会のセミナー動画でも、会議中に議題が始まったところで旗の印を押し、決まったことを短くメモしておくと、あとでその場面の音声と文字起こしにすぐ飛べる使い方を見せています。
AIの性能が上がった今でも、この「間違いは残るもの」という前提は変わりません。
社名や人名は、登録しておくと間違いが減る
間違いが特に出やすいのは、社名や人名、社内だけで使う言葉です。佐藤辰則さんは、Nottaで文字起こしをすると、「Notta」や自分の名前が別の字になってしまう例を見せています。
その対策が、設定の中の「単語登録」です。読み方と正しい書き方を登録しておくと、文字起こしの正確さが上がると説明しています。ただ、動画の公開時点では、無料の会員には上限があったそうです。
「フリー会員は3個の単語しか登録できません」
単語登録がない道具でも、AIに渡すときに「何の会議か」「出てくる会社の名前」を一文添えると、間違いが減ると紹介されています(文字起こしから要点と宿題を出す頼み方)。
また、SHIFT AI ニュースの動画では、GeminiのGemで録音から議事録を作ったあと、人の名前や日付のような、音声からは分からない部分を人が足す前提で使っています。
「音声だけでは分からない情報を補足するだけです」
AIの出来がよくても、最後に人が見て足す、という順番は残しておく、ということです。
AIの答えは、元の発言に戻って確かめる
AIのまとめや答えが、本当に会議で話されたことなのか。これを確かめられるかどうかも、道具選びの目安になります。
ワタナベカズマサさんは、PLAUDの録音機の「Ask Plaud」に録音の中身を質問する様子を見せています。答えには番号が付いていて、押すと、元になった発言の部分が強調して表示されます。
「元の音声までこの遡って確認できるんですね」
AIの答えが本当に話された内容かを、自分の目と耳で確かめられる、ということです。ほかにも、記録用のツールのtl;dvで、まとめた決定事項に、何分何秒の会話かが付く様子が紹介されています(オンライン会議を自動で記録する方法)。大事な決定事項ほど、元の発言に戻って確かめてから配るのが安心です。
録音の断りと、会社の設定を確かめる
録音そのものにも、気をつける点があります。
Appleが大好きなんだよのチャンネルでは、NottaをZoomの会議に入れて記録する手順を見せています。このとき、Zoomの側には、レコーディングを許可するかどうかの確認が参加者に出て、通知もされる様子が映っています。記録係のツールは、相手にも分かる形で入ってくる、ということです。取引先との会議で使うなら、事前にひとこと断っておくと、相手を驚かせずに済みます。
もう1つは、会社の設定です。うすたくさんは、TeamsのCopilotで議事録を作るやり方を紹介する中で、多くの会社では管理者がCopilotを止めていて、ボタンが灰色になって押せないことがある、と話しています。
「自分でどうにかすること一切できないです」
その場合は、IT担当の人に使わせてほしいと頼むしかない、という説明です。社員が「使えない」と困っているときは、道具の問題ではなく、会社の設定の問題かもしれません。逆に言えば、どの機能を開けるかは、会社として決めることでもあります。
まとめ
- 文字起こしは100%正しくはならない前提で、印を付けて聞き直す、社名や人名を単語登録する、何の会議かを一文添える、といった工夫が紹介されています
- 人の名前や日付のように音声だけでは分からない部分は、人が足す前提で使われています
- AIの答えを、元の発言や音声に戻って確かめられる道具が多く、大事な決定事項は確かめてから配る使い方が出てきます
- 記録係のツールは参加者に録音の確認が出るので、取引先には事前にひとこと断っておくと安心です。会社によっては管理者がAIの機能を止めているので、使えないときはIT担当との相談が要ると説明されています
この記事は、YouTubeで公開されている解説を運営者が見比べ、自分の会社で使うために整理したものです。 教えているのは、それぞれの動画の発信者です。引用した言葉は字幕で確かめ、出典の動画をその場面から再生できるようにしています。 発信者の方とこのサイトは関係がありません。くわしい手順や最新の画面は、出典の動画でご確認ください。
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