売上のExcelを渡すだけで、伸び・落ち込み・来月の予測まで出してもらうワザ|何年分のファイルもAIがまとめて分析

2026年10月23日·長谷川 桂介
出典:YouTubeの解説動画6本(発信者5人)·動画の確認
毎月の売上の表はたまっているのに、見比べて傾向を読む時間がない。何年分もファイルが分かれていて、まとめるだけでひと苦労。そんなときに、売上のExcelをAIに渡して、伸びているもの・落ちているもの・来月の予測まで出してもらうやり方を、評判の解説動画から集めて見比べました。
結論(3行で)
- 売上のExcelをAIに渡し、「伸びている分野」「急に落ちているもの」「来月の予測」「グラフ」をまとめて頼むと、グラフつきの報告まで作ってもらえると紹介されています。
- 何年分にも分かれたファイルや、何万行もある表でも、まとめて読みこませて1つの分析にできます。
- 数字は1か所でも元の表で確かめ、顧客名などは消してから渡すのが基本とされています。
「売上の表はあるんだけど、どこが伸びていて、どこが落ちているのか、ゆっくり見る時間がない」
毎月の売上はExcelにたまっていく。けれども、それを見比べて傾向を読み、会議で話せる形にするのは手間がかかります。何年分もファイルが分かれていると、まとめるだけでひと仕事です。結局、合計の数字だけを見て終わってしまう、ということはないでしょうか。
いまは、売上のExcelをAIに渡すだけで、伸びている分野、急に落ちているもの、来月の予測まで出してもらえます。グラフや報告用の資料にまとめてもらうこともできます。この記事では、このワザを紹介している解説動画を集めて見比べました。
なお、ここで取り上げる動画は2025年から2026年はじめに公開されたもので、どれも公開から半年以上たっています。機能の名前や画面、料金のしくみは、今とは違っている場合があります。
「伸び・落ち込み・来月の予測」をまとめて頼む
ダイさん・AI活用の専門家のダイさんは、有料版Copilot(MicrosoftのAI)の「エージェントを探す」から「アナリスト」という機能を開き、売上のExcelをそのまま入れる様子を見せています。使ったのは、店舗・商品カテゴリー・商品名・単価・数量・売上が並んでいるだけの表です。
頼んだのは、次の4つをまとめてです。売上の流れと伸びている商品カテゴリー、売上が急に落ちているもの、この先の予測、そして大事な数字のグラフ化。終わると、伸びているカテゴリーと落ちているカテゴリーを分けて示し、さらに来月の売上まで出してきました。
「将来予測ということで来月の売上も出してくれてるんですね」
月ごとの売上の流れに予測を足したグラフや、カテゴリーごとの売上の推移のグラフも作られ、パワーポイントのファイルにまとめて書き出すこともできました。ただし、ダイさんはレイアウトは貼っただけの状態で、そのまま報告に使うには人の手直しが要ると話しています。
ダイさんは、同じ表と同じ指示を、Excelの中のCopilotにも出して比べています。こちらは落ちているカテゴリーの具体的な記述がなく、来月の予測も大きく違い、グラフも出せなかったそうです。分析に使うならアナリストのほうを、というのがダイさんの説明です(動画の公開時点の話です)。
ダイさんの頼み方を参考にした例です。
添付した売上データを分析してください。
1. 現状分析:売上の流れと、伸びている商品カテゴリー
2. 異常の検知:売上が急に落ちているもの
3. 将来予測:来月の売上
4. グラフ化:大事な数字をグラフにする
何年分ものファイルや、何万行もある表もまとめて渡せる
ファイルが年ごとに分かれている場合の例もあります。戸田覚さんは、Genspark(ジェンスパーク)の「AIシート」に、2017年から2025年までの9年分の売上のExcelファイルをまとめてアップロードし、「全ての売上データをまとめて分析し、分かりやすいグラフにして」と頼んでいます。5分ほどで、すべてのシートが1つのファイルにまとまり、最後に全体を通した分析のシートもできていました。
「まとめて1個のシートで統合的に分析してくれました」
できたものはExcelのファイルで書き出せるので、自分でさらに手を加えることもできると戸田さんは話しています。
mikimiki web スクールのみきさんは、同じGensparkの「AIスライド」で、売上のExcelを報告用の資料にしています。読みこませたのは3万5000行ほどある表で、「このデータを資料にして」と頼むと、総売上、カテゴリー別、地域別、期間別の売上や、営業担当ごとの成績までまとめた資料ができました。みきさんは、資料に出た数字の一部を、元のExcelを見ながら自分で計算して確かめています。
「実際にExcelの表を見ながら計算した」
結果は合っていたそうです。細かく指定しなくても「このデータを分析して」と入れれば、それに沿ったまとめが出てくると説明しています。Gensparkでのやり方は、Genspark Excel分析・比較表の作り方にくわしくまとめています。
Claude・Geminiでも、表とグラフ、傾向の説明が出せる
ほかのAIでも、同じような使い方が紹介されています。【さき】のAIでええやん。のさきさんは、商品ごとの売上データをClaude(クロード)に渡し、関数で整理した表と、前の年と比べた売上の推移、カテゴリー別のグラフを別のシートに作らせています。
「特にこの関数使ったらいいとか分かってなかった」
それでも数分でできた、とさきさんは話しています。できたExcelファイルはダウンロードして使えます。くわしくはClaude Excel・データ分析のやり方にまとめています。
ひかりのAI大学のひかりさんは、ExcelのデータをGoogleスプレッドシートに貼り、右上のGemini(GoogleのAI)のアイコンから「この売上データから月ごとの売上の傾向を分析して、箇条書きで教えて」と頼む方法を見せています。1月と2月は低め、5月から8月は高め、というように、傾向を日本語でまとめてくれました。
出てきたグラフから「会議で言えること」まで聞く
分析の結果をどう伝えるかまで、AIに手伝ってもらう使い方もあります。ひかりさんは別の動画で、売上と広告費の表からCopilotにグラフを作らせたあと、もう一歩踏みこんでこう聞いています。
「さらに会議で報告できる内容はありますか」
すると、広告費が増えるにつれて売上も増える傾向がある、と会議でそのまま話せる言葉が返ってきました。グラフを作るだけでなく、そこから何が言えるかのヒントをもらえる、という使い方です。
気をつけること
ひかりさんは、この分析が100%正しいとは限らないので、あくまで判断の材料の一つとして使い、最後は人が考えることが大事だと話しています。みきさんのように、資料に出た数字のどれか1つを元の表で計算してみるだけでも、確かめになります。
来月の予測は、これまでの売上の流れをもとに出した目安です。ダイさんの実演では、これまでの売上の平均から流れの線を引き、それをもとに予測していました。そのまま目標の数字にするのではなく、話し合いのたたき台として見るのが合っています。
顧客の情報の扱いにも注意が要ります。ひかりさんは、顧客データを分析したいときは、名前・電話番号・メールアドレスなど個人が分かる所を消してから貼るよう話しています。社員のデータは名前を伏せ、社外秘のプロジェクト名は別の言葉に置き換える、という守りごとも挙げています。
まとめ
- 売上のExcelをAIに渡し、伸びている分野・急に落ちているもの・来月の予測・グラフ化をまとめて頼むと、グラフつきの報告まで作ってもらえると紹介されています
- 何年分にも分かれたファイルや、3万5000行ほどある表でも、まとめて読みこませて分析や資料にできた例があります
- Copilotのアナリスト、Genspark、Claude、Geminiと、道具ごとに得意な形が少しずつ違います。同じCopilotでも、使う場所で結果が大きく違ったという比較もあります
- 数字は1か所でも元の表で確かめ、顧客名などは消してから渡すのが基本です。予測は目安として扱います
この記事に出てくるツールの使い方:Gemini・Microsoft Copilot・Claude・Genspark
この記事は、YouTubeで公開されている解説を運営者が見比べ、自分の会社で使うために整理したものです。 教えているのは、それぞれの動画の発信者です。引用した言葉は字幕で確かめ、出典の動画をその場面から再生できるようにしています。 発信者の方とこのサイトは関係がありません。くわしい手順や最新の画面は、出典の動画でご確認ください。
うちの会社なら、どこからAIを入れるべきか
社員数や業種をうかがったうえで、最初に手をつけると効果が出やすい業務と進め方をお伝えします。まだ何も決まっていなくて構いません。
無料でAI導入の相談をする