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AI導入の効果はどのくらい? 86.7%が実感した時短の数字と、効かなかった例

AIを活用する日本企業の86.7%が「効果が出ている」と答えています。実験では、コールセンターの新人の生産性が34%上がりました。一方で、ベテランがかえって遅くなった例もあります。効く場面と効かない場面を数字で整理しました。

この数字から分かること

  • AIを活用する日本企業の86.7%が「効果が出ている」。小規模企業ほど「大いに効果が出ている」が多い
  • 効果の中身は、ほとんどが作業時間の短縮・業務の効率化
  • 実験では、新人や経験の浅い人ほど効果が大きい(コールセンターの新人は34%向上)
  • ただし、AIが苦手な仕事では成績が下がった例や、ベテランがかえって遅くなった例もある

日本企業が実感している効果

活用している企業の86.7%が「効果あり」

86.7%

生成AIを業務で活用している企業のうち、「大いに効果が出ている」は25.2%、「やや効果が出ている」は61.5%で、合わせて86.7%でした。

「大いに効果が出ている」は、小規模企業(29.7%)が大企業(20.8%)を上回っています。小さな会社ほど、効果を強く感じているということです。

出典:帝国データバンク「生成AIに関する企業の動向調査(2026年3月)」(2026年5月14日公表)

効果の中身は「作業の効率化」

AIを入れた事業所の78%が「効果があった」と答えています。その中身(複数回答)は次のとおりです。

効果 割合
作業負担の軽減や作業効率の改善 91%
品質の向上 33%
労働時間の短縮や休暇・休日の増加 25%

出典:厚生労働省「労働経済動向調査(令和8年2月)」(2026年3月30日公表)

中小企業:「人手不足対応」と「新しい価値づくり」にも効く

中小企業がAIで得た効果は、次のとおりです。

  • 業務効率化・作業時間の短縮:83.2%
  • 人手不足への対応:33.9%
  • 品質向上:30.6%
  • 付加価値の創出:22.3%

付加価値の創出は、これまでのIT(7.4%)より約15ポイント高くなっています。AIは「楽になる」だけでなく、新しい商品やサービスを生む道具にもなり始めています。

出典:中小企業基盤整備機構「中小企業のAI等の利活用に係る実態調査」(2026年3月公表)

1つの作業あたり、平均16.7%の時短

16.7%

生成AIを使った作業では、使わない場合に比べて所要時間が平均16.7%(週26.4分)短くなっていました。

ただし、仕事全体の労働時間が実際に減った人は、利用者の約25.4%にとどまります。浮いた時間の61.2%は、別の仕事に使われていました。

出典:パーソル総合研究所「生成AIとはたらき方に関する実態調査」(2026年2月3日公表)

「期待を大きく上回る効果」は日本9%、米国38%

9%

大企業を対象にした6か国の比較調査で、生成AIで「期待を大きく上回る効果」を出している企業は、日本が9%で最も低く、米国は38%、英国は32%でした。使っている割合(日本87%)は他国と大きく変わらないのに、効果の出し方に差があるという結果です。

出典:PwC Japanグループ「生成AIに関する実態調査2026 春 6カ国比較」(2026年6月10日公表。売上高500億円以上の企業が対象)

実験で測った効果(海外)

アンケートではなく、実際に測った研究の結果です。

研究 対象 結果
コールセンター(経済学の査読誌に掲載、2025年) サポート担当5,179人 1時間あたりの解決件数が平均14%増。新人・経験の浅い人は34%増
ソフト開発(2025年) 開発者4,867人 完了した作業が26%増。経験の浅い人ほど効果が大きい
コンサルタント(ハーバード大学ほか) BCGのコンサルタント758人 AIが得意な課題では作業が25%以上速く、質の評価は40%以上高い
米国の働く人の調査(セントルイス連銀、2025年2月) 米国の全国調査 生成AIを使う人は労働時間の5.4%を節約(本人の申告)

分野ごとに見ると、カスタマーサポートで14〜15%、ソフト開発で26%、マーケティングの成果物で50%の向上が報告されています。

出典:Stanford HAI「The 2026 AI Index Report」(2026年4月公表)

効かなかった例

効果が出なかった研究もあります。

  • ベテランの開発者は19%遅くなった:慣れた仕事にAIを使ったところ、かえって時間がかかりました。本人たちは「24%速くなる」と予想していました(METR、2025年7月。調査した団体自身が、結果は古くなっていると注記しています)
  • AIが苦手な課題では成績が下がった:上のコンサルタントの研究では、AIの得意な範囲の外にある課題で、AIを使った人のほうが成績が悪くなりました
  • 国全体の賃金や労働時間には、まだ変化が見えない:デンマークの行政データを分析した研究では、ChatGPTの登場から2年たっても、賃金や労働時間への大きな影響は見られませんでした(NBER、2025年5月。査読前の論文)

社長にとっての意味

  • 小さな会社ほど「大いに効果が出ている」と答えています。中小企業のほうが、AIの効果を得やすい
  • 効果が一番大きいのは新人や経験の浅い人です。教える時間がない会社ほど、AIを相棒にさせる価値があります
  • 時短できても、浮いた時間を何に使うか決めていなければ、労働時間は減りません。「浮いた時間で何をするか」を先に決めておくのが、効果を出すコツです
  • AIが得意な仕事と苦手な仕事を見分けることが大事です。まずは文章づくり・要約・定型の事務から試すのが確実です
  • どの仕事から始めるかは、中小企業のAI導入の進め方にまとめています

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よくある質問

AIを入れた会社は、本当に効果が出ていますか?

帝国データバンクの調査では、生成AIを活用している企業の86.7%が「効果が出ている」と答えました(「大いに」25.2%、「やや」61.5%)。厚生労働省の調査でも、AIを導入した事業所の78%が「効果があった」と答えています。

小さな会社でも効果はありますか?

「大いに効果が出ている」と答えた割合は、小規模企業が29.7%で、大企業の20.8%を上回っています。中小企業の調査では、効果として「業務効率化・作業時間の短縮」83.2%、「人手不足への対応」33.9%が挙がっています。

どのくらい時間が短くなりますか?

生成AIを使った作業では、所要時間が平均16.7%(週26.4分)短くなっていました。ただし、仕事全体の労働時間が実際に減った人は利用者の約25.4%で、浮いた時間の61.2%は別の仕事に使われていました。

誰に一番効きますか?

実験では、新人や経験の浅い人ほど効果が大きく出ています。コールセンターでは平均14%、新人・経験の浅い人は34%、1時間あたりの解決件数が増えました。

効かないこともありますか?

あります。慣れた仕事にAIを使ったベテランの開発者は19%遅くなりました。AIが苦手な課題では、AIを使った人のほうが成績が悪くなった研究もあります。

このページの数字の引用について

このページの数字や表は、出典として「社長のAIの教科書『AI導入の効果はどのくらい?』(https://kyokasho.jp/ai/data/effects/)」と元の調査名を書いていただければ、引用・転載してかまいません。数字は、元の調査の条件と一緒に使ってください。

情報は2026年10月18日時点のものです。数字と発言は、それぞれの出典を開いて確かめたものだけを載せています。 予測は発言した人の見通しであり、そのとおりになることを保証するものではありません。 詳しくは各出典をご確認ください。

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