AIの市場規模はどこまで伸びる? 投資額の予測と、使う費用が280分の1になった話
世界のAI支出は2026年に約2.7兆ドルになる見込みで、国内のAI市場も2029年に約7兆円へ伸びると予測されています。その一方で、同じ性能のAIを使う費用は約2年で280分の1になりました。市場の伸びと値段の下がり方を数字で見ます。
この数字から分かること
- 世界の企業のAI投資は、2025年に前年の2倍以上になった
- 国内のAI市場は、2025年の約2.4兆円から2029年に約6.9兆円へ伸びる予測
- 一方、同じ性能のAIを使う費用は約2年で280分の1に下がった
- お金が集まって性能が上がり、値段は下がる。中小企業が使いやすくなる流れが続いている
市場規模の数字は、調査会社ごとに数え方の範囲が違います。金額どうしを直接比べず、「伸びている」という方向で読んでください。
国内のAI市場
2029年に約6.9兆円(2025年の2.9倍)
6兆8,897億円
国内のAI市場への支出額は、2025年の2兆3,725億円から、2029年には2.9倍の6兆8,897億円になると予測されています。2029年には、IT市場全体の20%をAIが占める見通しです。
出典:IDC「国内AI市場は今後4年で約3倍に成長」(2026年3月18日。1年前の予測では2029年に4兆1,873億円だったので、大きく上方修正されています)
ほかの調査会社の予測
| 調査 | 現在 | 予測 |
|---|---|---|
| 富士キメラ総研(2026年3月) | 2025年度見込み 1兆8,301億円(うち生成AI関連が36.4%) | 2029年度 3兆1,779億円 |
| 総務省 情報通信白書(2026年7月、元データはIDC Japan) | AIプラットフォーム市場 2025年 3,083億円 | 2030年 2兆3,851億円 |
富士キメラ総研の調査では、対話型の生成AIアプリの市場が2029年度に498億円と、2024年度の8.9倍になる見込みです。
世界のAI投資と市場
企業のAI投資は約5,817億ドル、前年の2倍以上
5,817億ドル
世界の企業によるAI投資は、2025年に5,816.9億ドルでした。前年の2倍以上です。国別に見ると、米国の民間AI投資は2,859億ドルで、中国(124億ドル)の23倍以上でした。
出典:Stanford HAI「The 2026 AI Index Report」(2026年4月公表)
世界のAI支出は2026年に約2.7兆ドル(予測)
| 年 | 世界のAI支出 |
|---|---|
| 2025年(見込み) | 1兆7,867億ドル |
| 2026年(予測) | 2兆6,705億ドル(前年比49.5%増) |
| 2027年(予測) | 3兆6,373億ドル |
出典:Gartner(2026年9月16日)
ゴールドマン・サックスも、世界のAI関連投資は2026年に約1兆ドル(うち米国が5,810億ドル)になると予測しています。
出典:Goldman Sachs Research(2026年8月)
AIの値段はどんどん下がっている
同じ性能のAIの費用が、約2年で280分の1に
280分の1
ChatGPTの初期のモデル(GPT-3.5)と同じ性能のAIを使う費用は、2022年11月から2024年10月までの約2年で、280分の1以下になりました。AIを動かす機械(ハードウェア)の費用も年30%ずつ下がり、電力あたりの性能は年40%ずつ良くなっています。
出典:Stanford HAI「The 2025 AI Index Report」(2025年4月7日公表)
調査団体Epoch AIの分析では、AIの利用料の下がり方は、どの性能のAIで比べるかによって年9倍から900倍まで幅があります。
出典:Epoch AI(2025年3月12日)
性能は上がり、各社の差は縮まっている
- プログラミングの課題を解く力を測る試験では、正答率が1年で60%からほぼ100%になった
- パソコンを操作する課題の成功率は12%から約66%に上がった(それでも3回に1回は失敗する)
- 上位4社のAIの性能差は縮まり、競争は性能より値段と信頼性に移りつつある
出典:Stanford HAI「The 2026 AI Index Report」(2026年4月公表)
社長にとっての意味
- 世界中のお金がAIに流れ込み、性能はどんどん上がっています。そのうえで値段は年々大きく下がっています。「高いから様子見」の理由は、毎年薄れていきます
- 上位のAIの性能差は縮まっています。どれを選ぶかで迷うより、どれか1つを使い始めるほうが大事です
- 国内でもAIへの支出は数年で約3倍に伸びる見込みです。お客様や取引先も、これからAIを前提に動くようになります
- 自社での始め方は、中小企業のAI導入の進め方にまとめています
関連ページ
- 中小企業のAI導入の進め方
- AIの値段についての発言
- 経済への影響についての発言
- AIエージェントについての発言
- AI導入の壁は何?(「コストが高い」という壁)
- 週1回のメルマガ作りを1本約90円でAIに任せた実例
よくある質問
国内のAI市場規模はどのくらいですか?
IDCの予測では、国内のAI市場への支出額は2025年の2兆3,725億円から、2029年に6兆8,897億円になります。富士キメラ総研は、AI関連の国内市場を2025年度見込み1兆8,301億円、2029年度3兆1,779億円と予測しています。数え方の範囲が違うので、金額どうしは直接比べられません。
世界のAI市場はどのくらい伸びますか?
Gartnerの予測では、世界のAI支出は2025年の1兆7,867億ドルから、2026年に2兆6,705億ドル(前年比49.5%増)になります。世界の企業によるAI投資は、2025年に5,816.9億ドルで前年の2倍以上でした。
AIを使う費用は安くなっていますか?
ChatGPTの初期のモデル(GPT-3.5)と同じ性能のAIを使う費用は、2022年11月から2024年10月までの約2年で280分の1以下になりました。下がり方は、どの性能で比べるかによって年9倍から900倍まで幅があります。
どのAIを選べばいいですか?
上位4社のAIの性能差は縮まっていて、競争は性能より値段と信頼性に移りつつあります。どれを選ぶかで迷うより、どれか1つを使い始めるほうが大事です。
このページの数字の引用について
このページの数字や表は、出典として「社長のAIの教科書『AIの市場規模はどこまで伸びる?』(https://kyokasho.jp/ai/data/market/)」と元の調査名を書いていただければ、引用・転載してかまいません。市場規模の数字は、調査会社と集計の範囲を添えて使ってください。
情報は2026年10月18日時点のものです。数字と発言は、それぞれの出典を開いて確かめたものだけを載せています。 予測は発言した人の見通しであり、そのとおりになることを保証するものではありません。 詳しくは各出典をご確認ください。
うちの会社なら、どこからAIを入れるべきか
社員数や業種をうかがったうえで、最初に手をつけると効果が出やすい業務と進め方をお伝えします。まだ何も決まっていなくて構いません。
無料でAI導入の相談をする