メール・ファイル・予定・チャット・メモを全部入れ替えます。AIに仕事を渡せる会社にするための移行計画
2026年10月8日·長谷川 桂介

この記事で手に入るもの
- 小さな会社が、AIを入れる前に替えておくべき道具の一覧
- 何から順に替えるかの考え方と、実際の日程
- 一度に全部替えないための進め方
100日でAI前提の会社になる計画の最初の30日は「土台づくり」です。その中身を具体的に言うと、社内の道具の入れ替えになります。
なぜ道具から替えるのか
AIに「先月のお客様とのやり取りをまとめて」と頼んでも、メールが社員一人ひとりのパソコンの中にしか無ければ、AIは読めません。ファイルが社内のサーバーにあるだけでも同じです。
うちの会社は、まさにその状態でした。
- メールは、パソコンに入れるタイプのメールソフトで、各自のパソコンに保存
- ファイルは、事務所に置いた社内サーバー
- 予定は、社内のスケジュール管理ツール
- 社内の連絡は、チャットツール
- 手順書や議事録は、決まった置き場所が無い
どれも長年使ってきたもので、困ってはいませんでした。ただ、AIから見るとほとんど全部が「読めない場所」です。
何を何に替えるか
| 今 | これから | 切り替え |
|---|---|---|
| パソコンのメールソフト | Gmail(Google Workspace) | 2026年11月中旬 |
| 社内サーバー | Googleの共有ドライブ | 並行運用して2027年の年度末に停止 |
| スケジュール管理ツール | Googleカレンダー | 2026年12月 |
| チャットツール | Slack | 社内は2027年1月 |
| 決まった置き場所なし | Notion(手順書・議事録) | 順次 |
それぞれの詳しい進め方は、別の記事に分けて書きます。
順番の決め方
順番は「AIが読めるようになったときに一番効くもの」からにしました。
- メールとファイルが最初です。お客様とのやり取りも書類も、ほとんどがここにあります。ここが読めないと、AIに任せられる仕事がほぼありません
- 予定が次です。毎朝のAI秘書も、読み先をGoogleカレンダーに替えます
- 社内チャットは、社外の方とのやり取りもあるので、急がずに年明けにしました
- 手順書は、道具をそろえたあとで中身を書きためていきます
一度に全部替えない
道具を一度に替えると、社員が混乱します。とくに、パートの社員が多い会社では「昨日までのやり方が使えない」日が一番つらい。
そこで、次の2つを決めました。
- 切り替えの日をずらす:メール、予定、チャットをそれぞれ別の月にする
- しばらく両方使える期間をつくる:社内サーバーは、共有ドライブに移したあとも数か月は残しておく
会社のものは会社の名義にする
もうひとつ、この機会に確かめておくことがあります。会社で使っているGoogleのサービスが、社長個人のGoogleアカウントに入っていないかどうかです。
小さな会社ではよくあることだと思いますが、これでは社長が倒れたときに会社の資産が引き出せません。移行のときに、会社のアカウントの持ち物に移します。やり方はGoogle Workspaceの記事に書きました。
まとめ
- AIに仕事を任せる前に、会社の情報をAIが読める場所へ移す
- 順番は「AIが読めたときに一番効くもの」から。うちはメールとファイルが最初
- 切り替えの日をずらし、両方使える期間をつくって、社員が困らないようにする
切り替えが終わるたびに、うまくいったこと・いかなかったことをこの連載で報告します。
うちの会社なら、どこからAIを入れるべきか
社員数や業種をうかがったうえで、最初に手をつけると効果が出やすい業務と進め方をお伝えします。まだ何も決まっていなくて構いません。
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