ポイント マイル 移行のコツアメックスのポイントをANA・外資系マイルに移す順番と落とし穴
2026年10月23日·長谷川 桂介
参考にした発信者:うめちゃんの自由すぎるマイル旅、ガチンコマイル塾 gachinko-mile、ななともch〜お得に充実した旅と生活を〜、トラベル太郎【マイルでお得旅行】(YouTube)
この記事について:YouTubeで公開されている解説動画を運営者が視聴し、見比べて整理したものです。当サイトが取材したものではなく、発信者の方・カード会社とこのサイトは関係がありません。「」は各動画の字幕からの短い引用で、すぐ下にその場面を示しています。
会社の支払いでたまったカードのポイントを、どの航空会社のマイルに移せばいいか迷っていませんか。ANAへの移行上限、交換レートの差、移すタイミングの落とし穴まで、マイルの発信者5人の動画を見比べてまとめました。
結論(3行で)
- アメックスのポイントは、まずメンバーシップ・リワード・プラスに入っているかを確かめ、ANAへは年間4万マイルの上限まで移すのが基本形だと紹介されています
- 上限を超える分は、デルタ航空・シンガポール航空・ブリティッシュ・エアウェイズなど海外の航空会社のマイルへ0.8倍で移す使い分けが、複数の発信者から紹介されています
- 移行には日数がかかるため、行き先と空席の見当をつけてから早めに移すのが失敗しにくい、という体験談が出ています
会社の仕入れや外注費をカードで払っていると、ポイントは思った以上にたまります。ところが「ANAのマイルに移せばいい」と聞いて交換画面を開くと、交換先が十数社も並び、手数料や上限の説明が続いて手が止まる、という声はよく聞きます。
この記事では、アメックスのポイントを中心に、マイルへ移すときの順番と落とし穴を、YouTubeで評判の発信者の動画を見比べて整理しました。数字はどれも動画の公開時点のもので、その後変わっている可能性があります。
最初に確かめるのは「メンバーシップ・リワード・プラス」
うめちゃんの自由すぎるマイル旅のうめちゃんは、アメックスのポイントを持っている人が最初に確かめることとして、ポイントのオプション(メンバーシップ・リワード・プラス)への加入をあげています。
「まず確認するべきはメンバーシップリワードプラスに自分入ってるかどうかですね」
うめちゃんの説明では、動画の公開時点(2025年7月)で、このオプションは年3,300円。入るとポイントの有効期限がなくなり、マイルへの交換レートが上がります。入っていないと交換レートが半分になってしまうので、必須と考えて年会費の一部だと思って入る、という考え方です。プラチナ・ビジネスプラチナ・ゴールドプリファードなどは最初から無料で自動登録されている、とも補足しています。
ANAのマイルに移す場合は、これとは別にANAコース(年5,500円)への登録が要り、合わせて年8,800円になる、という説明も同じ動画にあります。
ANAへは「年4万マイル」の上限がある
ANAのマイルへは1,000ポイントが1,000マイルになり、交換レートは一番よいと各発信者が紹介しています。ただし、移せるのは1年(1月1日〜12月31日)で4万マイルまで。うめちゃんは、オプションに入る時期によっては、1回の手数料で年末と年明けに分けて最大8万マイルまで移せる、というやり方も紹介しています。
ガチンコマイル塾の動画(2026年1月公開)では、ゲストがこの上限を「ANAだけに頼る危うさ」の一つとして説明しています。
「4万マイルだとビジネスクラス1回分にも足りません」
この動画では、ANAマイルの弱点として、上限のほかに、予約開始(355日前)の争奪戦、マイルの有効期限が3年、変更・キャンセルに1回3,000マイル、燃油サーチャージ(燃料代の上乗せ料金)で往復10万円以上の現金が要ることもある、という点をあげています。そのうえで、交換先を選ぶものさしとして、予約の取りやすさ・キャンセルや変更の柔軟さ・燃油サーチャージ・路線の選択肢・体験の5つが示されています。
上限を超えた分は「海外の航空会社」へ
アメックスのポイントは、ANA以外に十数社の航空会社のマイルへ移せます(うめちゃんの動画では12社、ガチンコマイル塾の動画では14社と紹介)。交換レートは1,250ポイントが1,000マイルの0.8倍で、移行の手数料も上限もない、という説明です。JALへは2,500ポイントが1,000マイルの0.4倍なので、うめちゃんは使ったことがないと話しています。
うめちゃん自身のやり方は「ANAに毎年4万マイルを必ず移し、残りは海外の航空会社に移す」。交換先ごとの特徴として、次のように紹介しています。
- デルタ航空:マイルの有効期限がなく、燃油サーチャージもかからない。アジア路線に強く、東京〜ソウルは往復1万5,000マイル。変更・キャンセルの手数料も基本はかからない
- シンガポール航空:燃油サーチャージがかからず、ホテルの一室のような「スイートクラス」にも乗れる。必要マイル数はやや高め
- ブリティッシュ・エアウェイズ:JALの国内線にも使え、マイルが動いていれば実質無期限
- ヴァージン・アトランティック航空:マイル数が少なく済む路線があるが、日本語の窓口がなく英語でのやりとりになる
ななともchのななともさんも、アメックスのゴールドプリファードのポイントの使い方を解説した動画(2025年4月公開)で、韓国へ行くならデルタ航空のマイルへの交換をすすめています。東京〜ソウルはデルタのマイルならシーズンに関係なくエコノミー往復1万5,000マイル・ビジネス往復3万マイルで、燃油サーチャージが要らず、ANAより空席も多いという説明です。
「1番重要なのは獲得したポイントをどう使うかなと思います」
ななともさんは、入会キャンペーンで14万ポイントを得ても、ANAへの上限があるため全部を移すには約3年かかり、その間カードの年会費とANAコースの手数料を払い続けることになる、と計算しています。カードを長く持つ予定がないなら、ANAだけに頼らず別の交換先と組み合わせる方がよい、という考え方です。ANAの上級会員なら「ANA SKYコイン(ANAの航空券に使える電子クーポン)」に1ポイント1コインで換える手もある、とも紹介しています。
「ANAが一番」とは言い切らない人もいる
ここは発信者によって力点が違います。うめちゃんは「まずANAに上限まで、残りは海外へ」という順番。一方、ガチンコマイル塾の動画は、ANAを前提にすること自体を見直す立場です。
たとえばシンガポール航空は、中距離以上のビジネスクラス・ファーストクラスの特典航空券(マイルで取る航空券)の枠を、ほかの航空会社のマイルには出していない、と説明しています。つまり、ANAのマイルをいくら持っていても乗れない席があり、0.8倍のレートを払ってでもシンガポール航空のマイルに直接移す価値がある、という主張です。カタール航空など4社が共通で使う「Avios(アビオス)」というマイルに移しておけば、各社の得な予約ルールを使い分けられる、とも紹介しています。
意見が分かれるのはカタール航空の取り方です。ガチンコマイル塾の動画では、アメリカン航空のマイルの方が少なく済む場合はあるものの、日本のアメックスからは直接移せず、カタール航空は自社のマイル会員に優先して席を出すので、Aviosで取るのが確実だという意見。うめちゃんは、Aviosだとカタール航空のビジネスが片道12万マイルかかるため、自分はアメリカン航空のマイルで取っていて、Aviosはあまりすすめない、と話しています。どちらも「海外の航空会社のマイルを持っておくと選択肢が広がる」という点は同じです。
移す前に知っておきたい落とし穴
うめちゃんの別の動画(2026年9月公開)では、スタッフが初めてビジネスクラスの特典航空券を取る様子を一緒に追っています。そこで出てきた失敗が参考になります。
- マリオットのポイントは6万ポイントごとに移すと5,000マイルのボーナスがつく(6万ポイントで2万5,000マイル)のに、全部まとめて移してしまった
- ポイントサイトのポイントを急いでANAに直接移したら、レートが約28.6%と低かった。70%で移せるルートもあるが、特定のカードが要ったり、手続きに日数がかかったりする
- 空席を調べている間に、別の航空会社では数日で席がなくなっていたこともある
「6万マリオットポイントごとに変えると5000ボーナスポイントつくじゃん」
うめちゃんは、6万ポイント分だけ移して残りは置いておき、足りない分を別のポイントから補うのがレートとしては一番よい、と助言しています。また、マリオットからの移行は1週間ほどで済むものの、ポイントサイトからの移行は何か月か前から計画しておかないと難しい、とも話しています。トラベル太郎さんも、ポイントサイトからANAへ70%で移すルートは移行に3週間〜1か月半ほどかかる、と紹介しています。
マイルにしたあとで使い道に困った場合の手として、トラベル太郎さんは、ANAのゴールドカードならマイルを最大1.6倍でANA SKYコインに換えて、普通に航空券を買う方法も紹介しています。
「マイルを1.6倍の価値にすることができるんです」
なお、会社の支払いでたまったポイントを社長個人の旅行に使う場合は、税金の扱いも気になるところです。くわしくは会社のポイントを社長が使うときの税金にまとめています。
まとめ
- アメックスのポイントは、まずメンバーシップ・リワード・プラスに入っているかを確かめる、とうめちゃんは説明しています(未加入だと交換レートが半分)
- ANAへは1対1で移せるが年4万マイルまで。上限を超える分は、デルタ航空・シンガポール航空・ブリティッシュ・エアウェイズなどへ0.8倍で移す使い分けが紹介されています
- シンガポール航空の中長距離ビジネスのように、その航空会社のマイルでしか取れない席がある、とガチンコマイル塾の動画は指摘しています
- ポイントの移行には日数がかかり、まとめ方でボーナスが変わることもある。行き先と空席の見当をつけ、数か月前から段取りする、という体験談が出ています
- 交換レートや上限は変わりやすいので、移す前にその時点の条件を確かめることが前提です