プラチナカード 年会費の元を取る考え方特典の数え方・合う人と合わない人
2026年10月23日·長谷川 桂介
参考にした発信者:ゆるリッチトラベル、ガチンコマイル塾 gachinko-mile、旅ログ :高級リゾートホテル×マイルが貯まるクレジットカード、ホテル旅情報channel【Marriott Lover】、ミキオーナー / 経営者の日常(YouTube)
この記事について:YouTubeで公開されている解説動画を運営者が視聴し、見比べて整理したものです。当サイトが取材したものではなく、発信者の方・カード会社とこのサイトは関係がありません。「」は各動画の字幕からの短い引用で、すぐ下にその場面を示しています。
年会費16万5000円のアメックス・プラチナは、本当に元が取れるのか。持つ前も、更新の時期にも気になるところです。実際に1年使って金額を数えた夫婦、特典を辛めに値踏みした解説、2026年7月の改定を整理した動画などを見比べ、数え方と合う人・合わない人をまとめました。
結論(3行で)
- 元が取れるかどうかは、特典の「額面」ではなく、自分が実際に使う分を金額にして数えると見えてくる、と発信者たちは説明しています。
- 2026年7月の改定後は、年間500万円をこのカードに寄せられるかどうかが大きな分かれ目だと解説されています。
- 旅行やホテルに年に何度も使う人には合い、旅行が少ない人やポイント還元率を重視する人には合わない、という見方が共通しています。
年会費が10万円を超えるカードは、持つときにも、毎年の更新のときにも「本当に元が取れているのか」が気になります。特典の一覧を見ると得そうに見えても、自分がどれだけ使うかは別の話です。
この記事では、アメックス・プラチナを例に、実際に使った金額を数えた発信者、特典を辛めに値踏みした発信者、改定後の判断の軸を示した発信者の動画を見比べ、年会費と特典の数え方をまとめました。
年会費は改定のたびに変わる
アメックス・プラチナの年会費は、ガチンコマイル塾の動画(2023年9月公開)によると、14万3000円から16万5000円に上がりました。2021年8月公開のミキオーナー / 経営者の日常の動画では、当時の年会費は14万3000円と話されています。2026年の動画ではどれも16万5000円です。
特典の中身も、改定のたびに入れ替わっています。この記事で紹介する数字は、それぞれの動画の公開時点のものです。古い動画の特典は、その後変わっている可能性があります。
数え方1:実際に使った分を金額にする
ゆるリッチトラベルのご夫婦は、1年間(2025年5月〜2026年4月)に実際に使った特典を、すべて金額にして足しています(2026年5月公開)。
- FHR(高級ホテルの予約特典):ハレクラニ沖縄とカハラ横浜で約11万円以上
- プライオリティ・パス(空港ラウンジ):1人1回2,500円と控えめに数えて約5万5000円
- 空港手荷物宅配:1万6860円
- 海外旅行保険:約1万500円
- プリンスホテルの上級会員:大磯プリンスホテルで1万600円
- 動画配信のキャッシュバックやアメックスのオファー:数千円ずつ
合計は26万4731円です。ゴールドプリファードからプラチナに切り替えたときの7万5000円のキャッシュバックも足すと、年会費を引いてもプラス17万4731円になったそうです。この金額には、切り替えのときの特典として受けたキャッシュバックも入っています。
ご夫婦が数字以外で大きかったと話すのが、家族カード(4枚まで無料)です。母や弟夫婦にも渡していて、家族の方がラウンジや保険、空港の手荷物宅配をよく使っていたそうです。
「家族カードでもかなり多くの特典が使えるのがアメプラの特徴です」
ただし、無料宿泊などの金額の大きい特典は本会員だけのものだと説明しています。そのうえでご夫婦は、このカードは節約するためのものというより、旅やホテルでの体験の質を上げてくれるカードだと結論づけています。
数え方2:額面ではなく「使う人の平均」で辛めに見る
ガチンコマイル塾の動画では、事務局が特典を額面で足すと73万3400円になると試算したうえで、塾長が1つずつ「実際の値打ち」に直しています(2023年9月公開)。
- レストランのキャッシュバック(年最大4万円):使う人と使わない人がいるので、平均すると1万8000円くらい
- 動画配信のキャッシュバック(年最大1万2000円):入るのはどれか1つが多いので8,000円くらい
- トラベルクレジット:事前決済でキャンセルできない予約になるので、予定が動かないときに使う前提で2万円くらい
- ハイブランドのキャッシュバック:使わずに終わる人がほとんどなので5,000円くらい
それでも、辛めに見ても年会費を上回るというのが塾長の見立てです。
「実際には細かく計算していくとプラスになってることも多い」
そのうえで塾長は、特典を勉強しておかないと、ほとんど使わないまま終わってしまう、と念を押しています。
なお、ここに出てくるダイニングやハイブランドの特典は、2026年7月の改定で終わるものがあると旅ログの動画で紹介されています(次の見出し)。数え方の考え方は使えても、項目と金額はその後変わっています。
2026年7月の改定後は「年500万円」が分かれ目
旅ログの発信者は、2026年7月の改定で、このカードが向いている人の条件がはっきり変わったと解説しています(2026年8月公開)。
「プラチナカードがおすすめなのは年間500万円をこの1枚に寄せられる方」
動画で説明されている主な変更は次のとおりです。
- 無料宿泊券:継続で1泊2名分。年間500万円以上使うと、もう1泊増えて最大2泊
- 継続特典:2万円分のトラベルクレジットが、10万円分のエアラインクレジットに。ただしアメックスの旅行サイトで買う海外航空券だけで、1回の予約が30万円以上のときに限る。初年度は500万円の条件なし
- レストランのキャッシュバック:半額が戻る形になり、上限は年4万円
- 終わるもの:2名以上の予約で1名分が無料になるダイニング特典、ハイブランドの特典、海外旅行保険の自動付帯、ゴルフ保険
500万円には家族カードの分も合算されるので、月42万円ほどを1人で使うのではなく、家族の支払いを1枚に寄せられるかどうかで考える、というのが旅ログの説明です。一方で、500万円に届かない人は確実に戻るのが5万円相当の宿泊券くらいになり、年会費の安いカードの方が素直に得だと話しています。比べる相手として挙げられているのは年会費3万9600円のゴールドプリファードで、年200万円までならそちら、500万円を超えるならプラチナ、という分け方です。
会社の支払いでためたポイントや特典を社長個人の旅行に使う場合は、税金や経理の扱いも関わってきます。この点はポイントと税金・経理の記事にまとめています。
数え方3:大きな特典1つでどこまで戻るか
細かい特典を足し上げる前に、大きな特典だけで年会費のどれくらいが戻るかを見る発信者もいます。
ホテル旅情報channel【Marriott Lover】の発信者は、毎年1泊できる無料宿泊(フリーステイギフト)を挙げ、時期によっては1泊10万円を超えるホテルもあると紹介しています(2025年7月公開、改定前の内容です)。
「これだけでも年会費の半分以上を回収することが可能」
この発信者は、家族カードでもほとんど同じ特典を受けられるので、18歳以上の子どもがいる家庭なら意外と年会費は回収できるかもしれない、とも話しています。一方で、普段の還元率は100円で1ポイントと年会費のわりに普通な点や、ANAマイルへの移行が年4万マイルまでという点をデメリットに挙げています。
複数の店を経営するミキオーナーさんは、2021年の動画で、元が取れるかどうかを次のように言い切っています。
「お金をそこそこ持っている人なら確実に元が取れる」
逆に、生活に余裕がないのに見栄のためだけに作った人は元を取れない、とも話しています。ミキオーナーさんは毎年の無料宿泊でホテルニューオータニの、普通に泊まると8万円ほどの部屋に泊まっているそうです。ただ最後は、元を取るかどうかより、欲しい人が持つのがいちばんで、特典はおまけ、という考え方で締めくくっています。
合う人・合わない人
発信者たちの話を並べると、合う人・合わない人の見方はおおむね共通しています。
合う人として挙がっているのは、年に何度も飛行機に乗り、ホテルに泊まる人(ゆるリッチトラベル・旅ログ)、家族カードで家族も特典を使う人(ゆるリッチトラベル・Marriott Lover・旅ログ)、改定後は年500万円をこの1枚に寄せられる人(旅ログ)です。
合わない人として挙がっているのは、旅行や飛行機に乗る機会がほとんどない人、ポイント還元率だけを重視する人(ゆるリッチトラベル)、500万円に届かない人や国内旅行が中心の人、レストランやショッピングの特典が目当てだった人(旅ログ)です。
まとめ
- アメックス・プラチナの年会費は2023年に16万5000円に上がり、特典も改定のたびに入れ替わっています。古い動画の数字は、その後変わっている可能性があります
- ゆるリッチトラベルは実際に使った分を金額にして足し、ガチンコマイル塾の塾長は額面を「使う人の平均」に直して辛めに数えています
- 旅ログの発信者は、2026年7月の改定後は年500万円を家族カードも含めて1枚に寄せられるかが分かれ目だと解説しています
- 旅行やホテルに年に何度も使い、家族でも特典を使う人には合い、旅行が少ない人や還元率重視の人には合わない、という見方が共通しています